ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

急性胃腸炎と「ダンナ様はFBI」と「大奥」と「昭和元禄落語心中」

先日は何故か起き抜けから胃が痛くて出勤の支度をする30分の間に3回くらい腹を下してこれはもう会社を休むべきなのではと思いつつも、いやこれだけ大量に下したらもうお腹に何も残っていないだろうから逆に大丈夫なのではと見切り発車で出勤するも通勤途中でエンストを起こし、ほうほうの体で帰宅してからは下からも上からも出して2日間寝こんでいました。

 

ノロウィルスの次くらいにきつかったけれどなんだったんだあれは

 

このままでは脱水症状になるとびびって摂取した以上の水分が容赦なく尻から出て行ってしまうのでとても恐ろしかったのですが、人間の腸って普段あんなに水分を蓄えているものなのだなと不思議でもあります。(ちなみに回復した今日はおしっこすら全然出ないすごい)


ちなみに胃腸炎になった前夜の食事。

 

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健康的。


■牛筋大根

ブロッコリーとゆで卵のホットサラダ

■天然びんちょうマグロのハラ身

 

キンキンに冷えた刺身が嫌いなので買ってきてから2時間ほど台所に放置していたマグロが怪しいくさい。まだ春先だし貝でもないからと完全に油断してたわ。

 

 

さいきん読んだもの。

 

ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)

ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)

 

『ダーリンはFBI 田中ミエ/幻冬舎

 

2008年刊行のエッセイ。

コピーライターかつインタビュアーかつ物書きの作者がFBI出身のアメリカ人と結婚する話。

作者の田中ミエ氏は現在60歳ほどなのでとんでもないバリキャリの走りな上にキャリアをストップさせることなくお子さんまでもうけてダーリンとも仲良く暮らしていたというのだからもはや超人。

その妻にFBI産のダーリンが指南する「キャリアウーマンとしての危機管理」は今読んでも含蓄深いものがあります。特に仕事に行く日は自転車に乗るなの下り。

 

「ミエ、この間、たくさんの女性たちを一緒に見ながら学んだよね。人の外見は、その人をかなり正確に表現してしまうって。君は買い物自転車に乗っていても、駅に着いたらビジネスウーマンとしてしゃんとすると言ったけど、どこかであの自転車でバタバタ駅にかけつける生活の印象が染みついていくんだよ。だんだん、仕事用と言いつつ、自転車に乗りやすい服や靴を選ぶようになり、風に吹きさらされた髪が、ビジネスの現場では生活感を漂わせる。人間は、他人を見ることに長けている、とも教えたよね。プロとして生き残ろうとする女性が、生活に追われているように見えていいのか」

(引用元:ダンナ様はFBI 田中ミエ/幻冬舎

 

分かる~~~~。毎日うすうす思ってたそれ~~~~。

 

なんというか、「毎朝自転車に乗る」ことによって固定されるファッションがあって、それはエレガントではないということを駅なんかでよく思う。特に秋冬。まぁ今の部屋に住んでる限り乗り続けるんだけども。

 

 

 

大奥 1 (ジェッツコミックス)

大奥 1 (ジェッツコミックス)

 

 『大奥 よしながふみ/白泉社


白泉社の『マンガPark』で「おまけの小林クン」を読み終えたので今は「大奥」を読んでいます。十年以上前から連載しているのでこれまでにも何度か読んでいるのですが(たぶんこれが3回目)、やっぱりお~も~し~ろ~い~~~~~。

 

一日4話ずつ読めるのですが、展開が頭にちょうど入りやすくてこれまで読んできた中で断然に理解が深いです。

今は7代将軍家継のあたりを読んでいるけど7代までなら将軍の名前全部言える~~~✌('ω'✌ )

 


あと先日から食事中に見るものがYoutubeからAmazon plaim videoに変わりました。プライム会員になって1年以上を経てのようやくの活用です。(馬鹿なの・・・?)


私が動画のようなものを見たくなるのは食事中~洗い物中~歯みがきの時間ぐらいなので、

 

・面白い

・30分程度で終わる

・(すべて作業中なので)出来れば音だけで成立しているもの

 

でなければなかなか手が伸びないのですが、この条件をちょうどよく満たす動画シリーズをプライムビデオで見つけたのです。


アニメの『昭和元禄 落語心中』です。

 

 

原作はこちら。

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

 

 

もともと大好きな作品なのですでに読んでいて内容を覚えているためずっと集中して動画を見ていなくても大丈夫なことに加え、この作品はアニメとしては異例的に「音」に特化した作品であることに聞いていて気づき打ち震えました。

 

石田彰山寺宏一が落語をやるということで放映当初から話題になり実際に落語家からも評価を得ていたのは知っていましたが、実際に聞いてみるとほんとに声優がやる落語すっごい・・・まじ卍・・・

 

映像ももちろん雲田はるこさんの絵柄がとても良いのだけれどそれでも「音」だけでお腹いっぱいになるくらい声優の仕事がすっごい・・・。

 

石田彰の声がね、すっごいんです。60代の八雲師匠の声はきちんと60代の一流落語家の声で、菊比古時代の声はきちんと20代の声で年代による演じ分けが完璧なんですよね。

 

でもって山ちゃんこと山寺宏一さんの美声落語が私が言うまでもなく素晴らしか・・・ 

 

原作よりも落語部分にウェイトが置かれていて、物語の中でサラっとかかった(漫画の都合上それ以上ページが割けなかったのだろう)落語演目がフルで山寺宏一の声で聴けるとかしゅごい・・・

なにこれ贅沢すぎ・・・すき・・・。

 


そんなわけで大奥と落語心中に浸かる日々です。春アニメがプライムビデオでも放送されたらますます楽しみが増えて我が泰平の夜が盤石になりけり・・・(とりあえずゴールデンカムイは鉄板)(あとフルメタ4期・・・)フルメタ13年ぶり4期・・・)(ありがとうありがとう・・・

 


ブギーポップからくりサーカスもアニメ化するらしいし、もしかしたらいつか『猫の地球儀』もアニメ化したりするのかなと新たな希望が小さく射したこの春先。