ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

今週のこととジャンシー・ダン『子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』

 

月曜日:朝から地震が起きててんやわんや。

 

火曜日:自宅や会社が無傷なので平常運転。

仕事が終わってから荷づくりと余震対策を家具へ施してから大阪北部の実家へ帰省。

ボロ屋が更にボロになっていたがライフラインも止まっておらずとりあえずは大丈夫そう。明け方に余震があり木造ボロ屋の家がガタガタ振動するおぞましい音に2回起こされる。揺れよりも音による恐怖心がしんどい。

 

余震対策をした自宅のキッチン。

倒れそうなものはすべて仕舞うか倒すかしてガムテで塞いでおく。

 

 

水曜日:家族が仕事に行っている間、犬2匹とお留守番。

お昼間、2階のリビングで3匹で小の字になって眠るも、外をトラックが通るだけでかつてなく家が揺れる。まるでやじろべえのよう。「次に震度6が来たら倒壊必至」という母の言が大げさでもなんでもないことを体で実感。

 

木曜日:実家を出て会社へ。震度6レベルの余震(もしくは本震)が来るのではというプレッシャー、実家の犬と母への心配から胃が気持ち悪くなり一時的に食べものを受けつけなくなり吐き気に襲われるも、会議中一時間爆睡して回復する。

帰宅してからもあまりごはんを食べる気になれなかったので、「明太とろろごはん」にする。むちゃ美味しい。

 

 

明太子と粉末昆布だしを混ぜたとろろオンザ明太子ごはん

大根とにんじんのお味噌汁

ナスとまいたけと鶏肉のカレー粉炒め(冷蔵庫の残り物)

 

やる気のないごはんはやる気ないなりに好き。

 

金曜日:朝起きれなかったので会社を休む。

地震による睡眠不足のせいか10時間くらい寝て、起きてから自分の中での「震災警戒モード」を解除することに決める。

スマホを見ると母からLINEが来ており、実家の犬(私が溺愛している方)が朝起きたらどこにもおらず、私の使っているベッドで見つかったとのことだった。切なさと愛しさがこみあげ添付されていた写真を見て「ファァァァァァァァァァン!!!」って泣く。

 

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ファァァァァァァァァァァン!!!

 

夜、ランニングサークルの飲み会に行く。なんだかんだでこのサークルには3年半ほど出入りしていて思い出が多い。

 

土曜日:だらだらと出社して今に至る。

 

震災被害に遭っていなくても震災疲れするんだから、被災した人のダメージの甚大さは推して知るべしということを身を持って知りました・・・。

 

いやなんかネットで「東日本」も「熊本」も地震が起きてから3日目が本震だったというし、有馬-高槻断層なんていうマイナーな断層での地震だったからこれはきっと余震で、この3日間で本チャンの南海トラフ地震が来るのだろうと思ってめちゃくちゃ身構えたんですよね・・・。いえいずれ近い内に来るんですけども・・・。

でも3日以内と思うとしんどくてしんどくて。なんだか常に微弱振動(幻覚)を感じるようになって、神経が参ったのが木曜日で金曜日にダウンしました。はぁぁぁあああああ〜〜〜〜。

 

なんかもう自分一人ならなんとかなるだろうと思えるし実際気楽だったのですが、実家の有り様を見て犬と母が心配すぎてしんどくなりました。犬は11歳のシニアで性格が繊細で臆病で心臓が少し弱いのでもう嫌なことしか思い浮かばず・・・。

また実家には母と犬の他にアラフォーの兄が住んでいるのですが、月曜日に地震が起きた時にもパソコンを押さえる以外のことは何も出来なかった他、翌日の火曜日は仕事が休みだったにも関わらず一日中パソコンで『Youtube』を見て過ごしていたらしいのでしんどみが深い。

そのことについて「どう思う??」と疲れ切った顔をした母に聞かれたのですが、「あなたが手塩にかけて育てた結果です」としか言えないよねっていう。夫婦なら離婚できるのだろうけども。

 

 

 

◎今読んでいる本

 

『子どもが 生まれても夫を憎まずにすむ方法』/ジャンシー・ダン

子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

 

 

Kindle積読解消キャンペーン。

子どもはおろか夫もいないのにこういう本はすごく好きでよく読んでいる。(そもそもが私の10年に及ぶ趣味は鬼女板まとめサイトサーフィンである)

 

10年仲の良いカップル(夫婦)として暮らしていたのに娘が生まれてからは夫を怒鳴るようになってしまい、娘が6歳になる頃には週3で家事や育児のことで喧嘩をするようになり離婚を考えた著者が、もう一度夫と現状認識と課題改善を行って家庭を立て直す話。

離婚寸前のカップルをも救う夫婦カウンセリングの名医のもとで涙が出るほど高額(50万くらい)な5時間のセッションを受け、FBIの人質解放交渉のプロフェッショナルに「危機介入」時の7つのヒアリング法を学び、子供の前で夫に対して怒鳴ってしまう自分から抜け出す。

このFBIのネゴシエーターの「危機介入」ヒアリング法が知りたくて本書を買ったようなものだったけれど、実際に夫のトムが著者のジャンシーにヒアリングを試みるシーンがめちゃくちゃ面白い。

なんとか夫婦の離婚の危機を脱してからも、心理セラピストや時間管理コンサルタントのアドバイスに助けをもらいながら二人は家庭とお互いの関係を立て直してく。

 

今でまだ70%くらいしか読めていないのだけど、とても興味深かったのが著者がカウンセリング後も娘がいる時に夫を怒鳴ってしまい、あとで娘に「私がお父さんに向かって怒鳴って嫌だったよね。ごめんね」と謝ると、「お母さんがお父さんに怒鳴るのは確かに好きじゃないけれど、実はたまに怒鳴られている時のお父さんの様子がちょっと面白いとも思っているからいいよ」「いちばん嫌なのは二人がお互いを無視している時」といったところ。ほぉぉおお~~となった。

夫婦カウンセリングの名医が夫が妻に対してよく行う「壁を築いて心を閉ざす」態度に対して、あなたはそれを防御だと思っているかもしれませんが、それは奥さんを非常に傷つけている攻撃なのですよと諭したところも目からウロコだった。

 

男ってめちゃくちゃそれやることが多いじゃない。でも本人はそれが攻撃だとはつゆほども思っていなさそう。

 

この間鬼女速で見かけた『無視をする妻に対して初めて怒鳴った夫の話』を思い出してすごく納得した。(私もこの奥さんは怒鳴られてよかったと思う)

 

kijosoku.com

 

そして子どもが「お互いが無視している方が傷つく」というのだったら、無視の方がより暴力として重いんだろうなぁ。