ここ最近は砂糖断ちをしています。
友人にそう言ったところ、「また変なことして・・・」と言われました。
夏には断食していたし、数年前まではマラソンにガチはまりしていたし、なんていうか基本的に「修行」っぽいことがすきなんですよね。ストイックな行為に惹かれる。
それはさておき砂糖断ち。
「究極の美容法」とも名高い行為ですが、美容法というのは根本的に健康法でもあります。それゆえ砂糖断ちは健康クラスタの諸氏も取り組まれているため、聞いたことがある方も多いかもしれません。
砂糖が体に悪いことは誰しもなんとなく分かっていることだとは思いますが、その「何が・何故」について、はっきり答えられる方はたいへん少ないかと思います。
私もまた、砂糖が体に悪いって言っても、でも脳のエネルギー源はブドウ糖じゃないの? と長らく疑問に思っていました。
そして今回砂糖断ちを行うにあたり調べたことでようやく理解したことが、
・砂糖の主成分はショ糖。「砂糖」という単語はショ糖のことを指す。ショ糖とはサトウキビやサトウダイコンを精製して作る人工化合物。
・ショ糖は二糖。単糖のブドウ糖と果糖によって構成されている。
・ショ糖を摂取すると、体内でブドウ糖と果糖の単糖に分解される。
・その分解の際に、体内にあるカルシウムやビタミンといったミネラル類を大量に消費する。
ということ。このミネラルを消費されることが害の原因なのですね。
だから砂糖を食べると虫歯になる(カルシウムを奪われてしまう)のか!!! とようやく理解。(※やや誤り。虫歯の直接の原因は、口中の虫歯菌がショ糖を分解した際、代謝物として酸を生み出し、その酸によって歯のカルシウムが損なわれるため。)
また私は、一年くらい前から寝る前にマヌカハニー(非加熱蜂蜜)を舐めて寝ているのですが、いくらマヌカハニーに強力な殺菌力があるとはいえ、歯磨き後に甘いものを舐めて寝てなぜ虫歯にならないのかすごく不思議だったところ、蜂蜜の糖分はブドウ糖と果糖といった単糖であるため、カルシウムを消費しない(なんならカルシウムがたくさん含まれている)からだと分かってようやく疑問が氷解しました。
つまり砂糖断ちは「甘いもの」を断つのではなく、「ショ糖」そしてショ糖よりももっとヤバい「異性化糖」、通称「果糖ブドウ糖液糖」を筆頭とした人工甘味料を断つ取組み。
が、果糖ブドウ糖液糖は砂糖よりも安くて砂糖よりも甘いのでまじで何にでも(特に飲み物。あと調味料)に入っているため、これを摂取しないようにするのは至難の業。
私は昼食は週5で会社の食堂で食べているし、お弁当を作るなんていうことは砂糖断ちよりも難しく苦難に満ちた行為であるため、調味料に関しては若干あきらめています。
また、いくら私がもともと甘いものが特に好きでないとは言っても、いえ、そんな私にとってすら、この世には魅力的な甘い美味しいものがあふれています。
そんな美味しくて素晴らしいものが食べられない人生に、いったい何の意味があるというのか。つまらないったらありません。
私は幸せに生きていくために健康かつ美しくいたいのだから、健康かつ美しくあるために不幸せになるなんて本末転倒というもの。目的と手段を取り違えてはいけません。
そういったことを鑑みて、自分の砂糖断ちのルールを制定することにしました。
砂糖断ちルール
- ショ糖と異性化糖が入っているものを食べない。
- 自分で選べない、取り除けない調味料に入っている分はあきらめる。
- 夏と秋は砂糖断ちしない。(セブンイレブンの夏アイスや濃厚かぼちゃプリンが食べられない人生はむなしいため)
- 旅行時やお祝い事など、特別な日は食べてよい。(美容や健康よりも優先すべきことは見極める)
これくらいのゆるいルールでやっていきます!
旅行時やお祝い事以外で甘いものが食べたくなった時は、非加熱蜂蜜、米麹甘酒、さつま芋、甘すぎない果物などを食べて過ごします。
砂糖断ちの効果
砂糖断ちをして二週間。その間に起きた効果なのですが、その前に。
前述したように私は世間一般と比較して普段からあまり甘いものを食べておらず、血糖値は79〜82あたりです。(※100以上が高血糖。70以下から低血糖)
でもって私、昔から特にケアしていないのに関わらず、色白なんですよね。ハードにランニングに打ちこんでいた時期もあったし、ズボラなので日焼け止めも夏以外は適当だったりするのに。日焼けしないのではなく、日焼けしても秋冬になると白くなる。
自分でも何でだろうと思っていたのですが、砂糖断ちについて調べていて謎が解けました。
メイラード反応(糖化)といって、体内にある余分な糖分は、脂質とたんぱく質に結びついて細胞を褐色化させ、劣化させるのだそうです。これが進むとくすみやシミ、しわになって体に現れるという。
私の母もあまり甘いものを食べない人間なのですが、40年以上にも渡る愛煙家(かつ酒飲み)であるにも関わらず肌がきれいで、とても長年煙草を吸っているようには思えない、と医者から言われるような歯茎や肌をしています。
もしかすると、砂糖は煙草やアルコールよりも毒性が強いのかもしれません。
ということで、砂糖断ちをすると「肌が白くなる」とはよく言われていることで、私の人生でもそれは実感として正しいと感じています。
そんな砂糖の摂取量が低く色白だった人間が、さらに砂糖を摂らなくなってどうなったかというと、最近、肌に透明感が出てきたように思います。特に鼻頭と目の下のあたりに、ハイライトでも入っているかのような、かつてない透明感がある。
あとものすごく実感するのが「肌が乾燥しない」こと。
冬は例年頬や鼻の皮がむけるくらい、肌がカッサカサになるのが常で、今年も砂糖断ちをするまではやはりカッサカサだったのですが、砂糖断ちをやめて2日目から肌が乾燥しなくなりました。
何もスキンケアを変えておらず、ただ砂糖を摂っていないだけで肌が潤うなんてすごすぎません…? だって0円ですよ…?!(貧乏人の発想)
砂糖断ちをして2週目には、子どもの頃から冬は皮がむけてボロボロかつヒリヒリしていた唇の皮さえむけなくなり、自分でも驚くほどのつやぷる唇に。1,000円近くするリップを塗って、ようやく皮のめくれが抑えられていたあの唇が、0円で!!!(しつこい)
ちなみに砂糖断ちをしていて、いちばん誘惑されるのはワッフル屋さんの前を通った時なのですが、そういうときは唇をすり合わせ、皮一つめくれていない唇の感触を感じながら、己の中で「ワッフルを食べるか、この唇を捨てるか」を問い、誘惑を払っています。それくらい私にとってつやぷる唇の価値は高い。
その他で砂糖断ちの効果として有名なのは、
このあたり。
砂糖について調べていて、砂糖を摂ったときに起きる体の反応は「血行が悪くなる」「炎症する」に大別されるように思えたので、上記のことに効果があるのも納得。イライラは血糖値が安定することと、ミネラル不足が解消されるからかな。
あと思ったことが、アルコールと煙草ぐらい体に悪影響を及ぼすのだから、妊娠中はじつは砂糖もNGなんじゃないかなと。
妊娠中はただでさえ血管が広がって炎症が起きやすくなるのだから、砂糖の炎症反応も倍化しそうだし、胎児にカルシウムやビタミンを奪われるのに、自分の砂糖の分解にもそれらを消費されたら、もう体には残らないのでは。
砂糖の健康被害は昔からずっと言われていて、アルコールや煙草と同じく課税すべきだという意見もあるくらいなのですが、世界で二番目に産出されている作物である砂糖の産業を、人類が今さらやめることはもはや不可能でしょう。砂糖に課税するという政策を支持する企業がいるとはとうてい思えませんし。
このさき砂糖がこの世からなくなることはなく、砂糖が好きな人間もいなくならない以上、砂糖を敵視していても己がしんどいだけなので、私の砂糖断ちルールの最後には『決して他人に勧めない。(良いことをしていると思わない)』を付け加えて取り組んでいきたいと思います。