ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

【結果更新】2020年に読みたい自選課題図書12作

 

いつか読みたいなと思っているけれど、長かったり難しそうだったりで中々手を出せなていない本というのが私にはたくさんあるのですが、今年はそれを毎月の課題図書として選定して読もうと思います。

ということで2020年に読みたい本12作を選びました。選ぶのは大変楽しい作業だったので、読書家の方にはお薦めです。

 

1月

ヤニス・バルファキス『父が娘に語る 美しく、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』

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去年買ってから一年積んでいる。いい加減読み切りたい。

 

【結果】

難しかったけれど読んだ。面白かった。

 

2月

レイ・ブラッドベリ火星年代記

[レイ・ブラッドベリ, 小笠原 豊樹]の火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)

お正月休みに読もうと思っていたのに2ページでやめた。経験から積読の匂いを嗅ぎ取ったので、ちゃんと今年中に消化したい。

 

【結果】

つまらなかったけれど頑張って読んだ。未来ものSFというものは 50年も経ってから読んでも面白くないことを学んだ。

 

3月

武田百合子富士日記

富士日記

エッセイの神作と名高い武田百合子氏の富士日記

絶対に好きすぎるのが分かっているので腰をすえて読みたいと先延ばしにしている。この機会に読みます。

 

【結果】

どうしても紙で欲しかったので書籍購入をしようとしたら、案外売っておらず思いのほか難航することに。中巻・下巻だけをまず手に入れ、中巻から読み始めるも、本当にただの日記で、あまりにも代わり映えのしない単調な内容に200ページ読んだあたりで挫折する。

その後上巻を入手し再挑戦してみるも、やはり一度感じたつまらなさを凌駕するものがなく、完読をあきらめる。いつか読めたらいいな。

3,000円以上もの書籍費が報われなかったことがトラウマになり、これ以降課題本は図書館で調達することを決意。

 

4月

田辺聖子『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり』

[田辺聖子]のひねくれ一茶 (講談社文庫)

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去年読んだ中でもっとも面白かった作家である田辺聖子さんの代表作から2作。

これじゃよく考えたら12作じゃなくて13作ですね。田辺聖子さんの作品が読みにくいはずがないので課題としてのハードルを上げるため2タイトル選んでしまった。

 

【結果】

『ひねくれ一茶』だけでも650ページほどあることを知らず、その上内容がこれまでに知る田辺作品とは毛色が違う硬派&重厚なもので、これを読み通すだけで疲弊しきる。

あとこのあたりで非常事態宣言が発令されて図書館が閉まり、『道頓堀』を入手する手立てがなかったという面も。

 

5月

隆慶一郎影武者徳川家康

[隆慶一郎]の影武者徳川家康(上)(新潮文庫)

この作品の存在を知ってからめっちゃ面白そう、読みたい、でもちょっとハードルが高いかも…と思い続けること数年。今年こそ挑戦します。

 

【結果】

上巻のみ完読。文章がめちゃくちゃ恰好いい&話面白すぎでずいぶん楽しく読めたが、図書館で他の利用者が長期間中巻と下巻を借りていた都合でずっと借りられず、完全にタイミングを逸してしまった。来年全巻買います。

 

6月

中島らもガダラの豚

ガダラの豚

ちょう面白いことで有名だけれど見るからに濃ゆそうで手が伸びづらく読んでいない本の一作。

 

【結果】

読めず。借りてもいない。このあたりで年間読書計画なんてものは描いたとおりに進まないことを思い知る。

 

7月

マーガレット・アトウッド侍女の物語

[マーガレット アトウッド]の侍女の物語

Fuluの『ハンドメイド・テイル』の原作ということでマーガレット・アトウッドという作家を知りました。今の時代に読んでおくべき一作かなと。

 

【結果】

3分の2まで読むがだるすぎてやめる。Fuluのドラマのとおりにストーリーが進むし、しかも原作の終わりはドラマのはるか手前の段階(しかも後味が悪い)だし、ドラマの出来栄えが完璧すぎて、あえてこのだるい小説を読み通す気になれなかった。

 

8月

村田沙耶香コンビニ人間

[村田 沙耶香]のコンビニ人間 (文春文庫)

シナリオスクールの先生が「絶対読むべき」と言っているのにいまだに読んでいないので…。村田沙耶香さんは天才なのだそうです。

 

【結果】

読んだ。ちょう面白かった。これを機に村田沙耶香にはまる。

 

9月

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』

銃・病原菌・鉄

意識高い系の人がよくおすすめ本として挙げているやつ。難しそうな気がして避けていましたが、実は別に難しくないらしいと知りがぜん読みたくなりました。

 

【結果】

読んでいない。借りてもいない。今年色んな本を読む中で、やはり本というのは時事性も大切であることを感じ、専門書でもない限り20年前の知識を積極的に取り入れなくてもいいと思えるようになった。同じジャレド・ダイヤモンドを読むならたぶん『アフター・コロナ』の方を読んだ方がいい。

 

10月

トルーマン・カポーティ『冷血』

新潮100選の常連ノンフィクション。昔から読みたいなと思っていた。

 

【結果】

読んでいない。借りてもいない。

このあたりではすでに課題図書を読む情熱も意義も失われてしまった。

 

11月

司馬遼太郎項羽と劉邦

[司馬 遼太郎]の項羽と劉邦(上中下) 合本版

とあるブログで紹介されているのを見て猛烈に興味を持ったのですが、これに限らず上中下巻ものって中々手を出しにくくて。私にとってはこれが初めての司馬遼太郎作品になります。

 

【結果】

読んでもいなし借りてもない。

 

 

12月

ジェイン・オースティン高慢と偏見

[ジェイン・オースティン]の高慢と偏見 (中公文庫)

一冊くらい恋愛小説を入れた方がいいかなと思い、往年のラブコメ高慢と偏見』を。

物語自体は映画で後半だけ鑑賞済み。楽しみ。

 

【結果】

読んでもないし借りてもないし借りる気もない~~~~!!!ぴっぴろぴ~~~~~!!!!!!

 

【総括】 

ということで、13作品のうち、読めたのは5作品、挫折したのが2作品、触りもしなかったのが5作品という結果でした。

なかなか情けない有様ではありますが、しかしその実今年は読書量が爆増しており、課題図書はざんねんなものの、課題図書以外はめちゃくちゃ読んでいて、人生でもっとも本を読んだ一年となりました。

そういう意味では課題図書に取り組んだことは決して無駄ではなく、また取り組んでいる最中で計画のほころび(図書館では自分の借りたい本を自分の借りたいタイミングで借りられるとは限らないこと)、自分の向き不向きがはっきりと見えてきたので、その点を活かし、来年に繋げたいと思います。まだまだ終わらんよ!