私は図書館のヘビーユーザーです。年間で恐らく50冊程度は借りています。
2017年度の全国の図書館における平均貸出冊数は一人あたり年5.3冊なので、10倍近く借りている私は名実ともにヘビーユーザーと名乗ってよいでしょう。
しかし図書館というものは利用しない人にとってはとことん馴染みがなく、使い方もいまいち分からない施設ではないでしょうか。
そこで図書館ヘビーユーザーである私から、自分なりに編み出した図書館の活用術をご紹介したいと思います。
2018年度の日本の図書館の予算は1468億円で、前年度の1426億円からなんと42億円もUPしています。予算は余ると減らされる一方なので、どしどし図書館を使っていきましょう!
図書館活用大全
◆通いやすい場所を見つける
今時の図書館はどこもインターネットシステムが整っていますので、蔵書検索から貸出予約まですべてネット上で行えます。
なのでもっとも大事なのは、自分が通いやすい図書館を見つけること。
図書館ですらない、小さな分室でも全く問題ありません。というか今は「本を受け取るためだけの場所」という形の図書館施設もあり、私が利用しているのもそういった所。駅前にあり、夜19時まで利用できるので大変助かっています。
そこで利用者登録を済ませてしまえば、あとはネットで借りて受け取りに行くだけ。
読みたい本があればまず自治体の図書館のデータベースを検索し、蔵書があるかどうかを確認する癖を身に付けるようにしましょう。
◆新着図書をチェックする
図書館そのもののウェブサイトがあるような大きな図書館なら、サイト上のどこかに「これから入る本」という項目があります。
ウェブサイトが無い場合は市のウェブサイトの図書館の項目内に「新着図書案内」という情報が、必ずどこかにあるはずなので探しましょう。(PDFとかである)
実際に手に取って本を選べないネット上で、読んだことのない面白そうな本を読みたい場合は、これらの新着図書から気になるものを予約するのがおすすめです。
そのためにも各出版社のウェブサイトや書評サイト、個人の読書ブログなどで新刊本をチェックする習慣をつけることがマストです。
なお、昨今ではAmazonで本を検索すると、その本が自分の登録した図書館にあるかどうかを自動で検索してくれるChromeの拡張機能などがあり、こちらを併せて利用すると非常に便利です。
◆購入リクエストする
読みたい本はあるけれど、図書館に置いていない。そういう場合は思い切ってリクエストしましょう。
どこの図書館にも「予約カード」という紙があり、これに書いて窓口で出すことでリクエスト本の購入が検討されます。
私はこれまでに何冊もリクエストし、その都度すべて購入してもらっているので、公益性の高い内容の本ならばまず問題なく仕入れてもらえるのではないかと思います。(コミックエッセイは「漫画なので無理なんです」と断られました)
冒頭で書いたように図書館の予算は上がっており、2018年度の資料購入費は208億円でした。(日本図書館協会調べ)
自分で本を買わず、図書館の本ばかり読むことについての是非もあるかと思いますが、しかしこの予算が削減されることもどうなのかとも思いますので、私個人としてはバランスを考えて利用すればよいかと考えています。
具体的には私の昨年の書籍購入費は、90冊ほどで7万円以上。図書館があってよかったと心から思う場面です。
◆まとめるとこう
ということで、私の普段の利用状況をまとめると以下のようになります。
・普段から出版社や書評サイト、個人の読書感想ブログ、作家のツイッターを巡回し、読みたい本に当たりをつける。
・図書館のウェブサイトで本を予約する。
・到着した本を受け取りに行き、ついでに置いていない欲しい本をリクエストする。
・無限ループ
この使い方をするようになってから、私の図書館の利用回数は爆増しました。
別に大したことはしていないのですが、世間ではこの素晴らしい図書館機能を知らずにいる人の方が圧倒的多数ですので、この記事を読んだ人が図書館を活用するようになり、素敵な本と出会えたらいいなと思います。