ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

ごんぶと日誌(2020.4.28~5.4)~人は皆自分のことを○○○と思っている編~

自分で読み返すときに、どこに何を書いたか分かるよう今回から見出しを作っておこうと思います。

 

四月二十八日 火曜日

母が丹精した植物の中で最大の規模を誇るジャスミンが花咲いて、家中がジャスミンの甘い香りに包まれている。通りに面した地上から二階のベランダまでネットを広げてジャスミンが伝うようにしているので、満開になると家どころか近所一帯にジャスミンの香りが広がるようになり、道に散った白い花をほうきで掃いて掃除していると、通りがかりの知らない人に「この良い香りのするお花はなんていう名前ですか?」と聞かれる。それくらいのかぐわしい香り。知らんけど。

風呂に入るのが深夜一時になってしまった、という些細な出来事からもろもろの調子が狂い、結局今日は「体調が優れない」と嘘をついて会社に行くのをさぼってしまった。喫緊の仕事もないので罪悪感も特にない。

十三時までベッドでごろごろして、食パン二枚に卵二個の卵サンドと山盛りのコールスローサラダを作って食べた後犬の相手をしていると、パートに行っていた母が怒り心頭で帰ってきた。国道一号線を原チャリで走っていたらスピード違反でパトカーに止められ、減点と七千円の罰金刑を受けたとのこと。自動車が六十キロ~七十キロの速度でバンバン走っている国道一号線を、原付が規定速度の三十キロで走ると逆に危ないため、誰も速度なんて守っていないのが現状なのに、それをわざわざ摘発するなんて警察はよほど暇をしているとしか思えない。

 

四月二十九日 水曜日

元々会社が休みなので、二連休をしたことになる。相変わらず昼まで寝て犬の散歩以外どこにも出かけなかったけれど、外出自粛じゃなくても同じ休日を送っただろうと思う。ネットを見ていると、色んなインドアの人達がステイホームは余裕だと思っていたのに疲弊してきた、という意見が増えてきた。それに比べると私は本当にガチの出不精な気がしてきた。それとも可愛い犬が二匹もいるおかげで気が滅入らないのか。

今朝体重を計ると、四十三キロジャストだった。バーのバイトにもう丸一ヶ月行っておらず、外食にも長いこと行っていないので、その分が減ったのだと思われる。これで心置きなくどんなコンビニスイーツでも食べられる。ふっふっふ。

 

四月三十日 木曜日

四月がもう終わる。初めて緊急事態宣言が出た月。初めてお花見もせず咲いて散っていく桜を見ていた月。初めてマスクが、トイレットペーパーが、アルコール消毒液が薬局のどこにもなかった月が終わる。

今日の気温は二十五度の夏日で、もう上着が要らないほどの気候になっている。シャワーを浴びる前に掛け布団の入れ替えを行った。風呂上がりの身体がいつまで経っても暑い。

五月はどんな日々になるのだろうか。まったく見当がつかない。

楽天お買い物マラソンで買った通勤用カバン、小さながま口ポーチ、山崎実業のタオル掛けといった荷物が一挙に届く。半月前にシンガポールにある個人輸入代理店で購入した二年分のピルが、いつもならもう届いている頃なのに未だ発送連絡も来ない。

 

五月四日 月曜日

しばらく日記を書かなかった。もちろんその間も特に変わったことは起きず、昨日から始まった三連休をやることもなく過ごしている。読まなければならない本も積んであるのになんとなくそちらには手が伸びなくて、頭が空っぽでも読めるソーニャ文庫のエロ小説を続けて二冊読み、野獣のようなマッチョがバングラディシュで人を殺しまくるNETFLIX映画『タイラー・レイク』を観たりして過ごしていた。今日は母の買い出しに同行するついでに百均ショップで棚受けを買ってきたので、明日は自作棚の修繕をしようと思う。

 

◎ずっと頭のすみに引っかかっていること

二月に二十年来の付き合いになる友人と仲違いをした。理由は矢部浩之さんが岡村隆史さんから距離を置いた理由と似たようなもので、私からのLINEを最後に彼女からの連絡は途絶えていたが、四月になってその返信らしきLINEが来ていた。が、未だ読む気になれず放置している。(別に律儀に読む義理もないのだけれども)

ところで彼女のTwitterアカウントを数年前から私は知っていて、時々見ている。フォローしなかったのはあまりにも嫌韓反中感情や政治ツイートが多すぎ、見ていて疲れるからだった。(私たちの政治に対するスタンスは全く違う。私は差別主義者が嫌いだし、ホモソーシャルが嫌いだし、今の自民党が嫌い)

彼女からLINEが来た一週間後、私からの反応が無いことに思うことがあったのか、そのアカウントで私について色々書かれていたのを先日読んでしまって以来、ずっと胸がモヤモヤしている。

書かれていたことを要約すると、「頭の弱い友人がツイフェミに影響されてツイフェミになってしまい、私に喧嘩を売ってきたので放置をしたら縁が切れたっぽい。彼女には他にも軽蔑するようなことがあって、とてもショックだったけれど今では笑いのネタになった」という内容だった。

すべてにおいてあまりにも誤解が多すぎ、初めて目にした時は胸がバクバクして思考がフリーズしてしまった。

にも関わらず、私は今も彼女のアカウントを見ている。むしろ最近ではほぼ習慣化しており、見るたびにそこに書かれた嫌韓・反中・反フェミ支持、安倍政権支持ツイート内容にイライラするというのに、もはやそのイライラするまでが自分の中で麻薬のような刺激となってしまい、暇になると見てしまうという悪循環に陥っている。これは良くないことだと自分でも思う。

暇でなければこんなことはしないので、自分の目標に向かってやるべきこと(公募に向けて小説を書く)をすればいいのだけれども、意志が弱くて注意力が散漫が故に、ついつい脇道にそれてしまう。そんな自分の甘さ、愚かしさが情けない。(今もこんなことを夜中まで書いているし)

と、ここまで書いて自分の問題の整理がついた。つまり、A.仲違いした人からのLINEが読めないことと、B.仲違いした人がTwitterで私に対する本音を書き、それを見てショックを受けたこと、C.暇になると自分にとって良くない行動をとってしまうこと、これはすべて別々の問題なので、分けて考えた方がよい。人生に悪い影響を及ぼしているのはCなので、まずはCから解消すればよい。

それにしても返す返す新鮮な驚きを覚えることが、彼の人が私のことを「頭の弱い人」だと思っていた、ということである。これはとりもなおさず、彼女が自分のことを「頭がいい人」だと思っていたということと同義で、それについても私は驚きを得ている。(ちなみに彼女は中卒からのトリマー専門学校卒である)

人間はどんな人でも自分のことを「頭がいい」と思っているんだなぁという最近知った新たな人間の真理をここに共有して、今回の日記はこれでおしまい。