きのう買った水で生理食塩水を作った。
今まで生理食塩水を作るのは面倒くさかったのですが、会社の先輩にめちゃくちゃズボラな作り方を教えてもらって以来ものすごくイージーに量産できるようになりました。
あまりにも簡単すぎるので、果たして写真をつける必要があるのだろうかと首をかしげつつも、写真を収めましたのでせっかくだからご覧ください。
誰にでもできる生理食塩水の作り方~500ml編~
【用意するもの】
・塩
・きれいなお水
・きれいな500mlの空のペットボトル
・耐熱性のあるカップ(注ぎやすいものが楽)
それぞれ用意しましたらば、
ペットボトルの蓋にすりきれ1杯の塩を入れ、
容器にサッー!
てきとうに、塩が溶ける程度の水を入れます。
使用しているものが計量容器なのでまぎらわしいですが、特に計量する必要はありません。
耐熱性さえあればなんでもよいです。
水を入れたら電子レンジで温めます。
塩を溶かしたいだけなので、水ではなくケトルで沸かしたお湯でも問題ないです。(電気ケトルが壊れたので仕方なくレンジを使っている。)
温まったら適当に撹拌し、
500mlの空のペットボトルに移し替える。
あとはペットボトルが一杯になるまでお水を入れるだけ。
ポイントは1つだけで、500mlにつきペットボトルの蓋すりきれ1杯の塩 のみ。
1Lならすりきれ2杯、2Lならすりきれ4杯と容器に合わせるだけ。
スケールを使っての計量もせずとっても楽ちんでいて、鼻うがいに使ってもまったく問題ない濃度の生理食塩水が仕上がります。
出来上がった生理食塩水は鼻うがいの他、口内炎地獄下におけるうがいや歯磨き、寝起きのうがい時などに大活躍します。
ちなみに今の私は口内炎地獄下ですね。
そんなこんなで塩を触っていたら塩を入れる壺が欲しくなってきたため、生理食塩水を作り終えたあとはネットで塩壺を探していました。
こういうの
私が欲しているイメージにあるのは「うぐいす色の塩壺」だったのですがネットショップにあるものは白や生成りや茶色や黒ばかりであったため購入に至らず。
「塩壺=うぐいす色」というこの強固なイメージは、向田邦子のエッセイ『父の詫び状』から来ています。
白い木綿糸を通した針で、黒くしめった地面を突くようにして桜の花びらを集め、腕輪や首飾りを作る。うす紅色の、ひんやりと冷たいこの花飾りも乾いて茶色に色が変わり、もう春もおしまいである。
藤色のうすいショールをした母が買物から帰ってくる。うぐいす色の塩壺からたっぷりと粗塩をとって、流しの盆ざるにならべた魚に塩をふっている。ならんだ魚の目が泣いたようにうるんでいる。
『父の詫び状』/向田邦子
読むたびに思うのだけれど、向田邦子の文章の、脳内におけるこの驚異的な映像再生力は一体なんなのだろう。
文章を読むことで、情景がぶわっと脳内に広がるこの力は、もはや文章力とかいう言葉では片付かない。字の中に自在に自分の見たものを凝縮して封じ込める魔法の持ち主だったんじゃないかと思っている。
『父の詫び状』は好きすぎて何度も読み返してボロボロになってもまたふと読み返したくなってまた読みふけってしまう、という大好きすぎる本。kindleも大好きだけど、こればっかりは活字で手元に置いておきたい。