ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

【感想】絶対に読んでほしい、勇気に関する物語 ―カン・ファギル『別の人』―

最近一番羨ましいのは、私の話を何の意味もないと思える人のことだ。私も、自分を理解に苦しむ女だと思いたい。そういう目で自分を眺めてみたい。永遠に理解できず、わかりたいとも思わない、自分とは完全に別の人。 (引用:カン・ファギル『別の人』P12) …

2020年に読んだ70冊の中から特に良かった10冊を挙げる

2020年はかつてなく本を読んだ一年となりました。昔から本はよく読んでいましたが、一年間で一般文芸をこれだけ読んだのは、31年の人生で初めてだと思います。 そんな2020年に読んだ本の中から、特に良かった10冊を選んでみたので、よろしければご笑覧下さい…

コロナ痩せとマグネシウムオイルとゆるい防災

自粛の影響で外食と飲酒の機会がほぼなくなり、ついに体重が四十二キロ台になった。私の今の暮らし方だと(ものすごい山の上に家があり、平日は通勤と犬の散歩で一日八キロほど歩く)、消費カロリーが摂取カロリーを上回るらしい。おやつはちょくちょくセブ…

図書館ヘビーユーザーによる図書館活用大全

私は図書館のヘビーユーザーです。年間で恐らく50冊程度は借りています。 2017年度の全国の図書館における平均貸出冊数は一人あたり年5.3冊なので、10倍近く借りている私は名実ともにヘビーユーザーと名乗ってよいでしょう。 しかし図書館というものは利用し…

【結果更新】2020年に読みたい自選課題図書12作

いつか読みたいなと思っているけれど、長かったり難しそうだったりで中々手を出せなていない本というのが私にはたくさんあるのですが、今年はそれを毎月の課題図書として選定して読もうと思います。 ということで2020年に読みたい本12作を選びました。選ぶの…

悪い習慣をやめたい。習慣について書かれたおすすめの良書

『人生は習慣で出来ている。』 手垢がつくほど言われてきた言葉ですが、けだし真理であります。(けだし言いたいだけ) 夢を叶えることも人生を破壊するのもつまるところは習慣の積み重ね。 だから良い習慣を身につければそれだけ良い人生が送れるはずで、そ…

【書評】「金田一少年の事件簿外伝 2」から「私の頭が正常であったなら」まで

心臓まで貫かれないとなかなか読んだものについての感想文を書きたくならないけれど、本当に心の臓にまで達する作品に出会ってしまうと、心身が快復するまで書けないので、結果全然読んだものの感想文が書けていない、、、(この中間にあたる作品はサクッと…

伊岡瞬『代償』感想(ネタバレ)

代償 (角川文庫) 作者: 伊岡瞬 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2016/05/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 世田谷の一軒家で温かい両親のもと、何不自由なく暮らしていた一人っ子の少年・奥山圭輔は12歳の冬、失火に…