ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

ごんぶと日誌(2021.3.30~4.7)~さらばオヤシラズ編~

3月30日(火)晴れ

朝8時から支社での予算会議があったので、7時半に出社してウェブ中継の準備をする。今日の仕事はこれで9割済んだようなもの。月末の業務をすべて先輩に押しつけて、11時半に退社して福島の寿司屋に向かう。

たらふく食べたあとは梅田のひいきの服屋へ。顔を見せたとたん「お誕生日おめでとう~~~」とハグと拍手で出迎えられる。ガチの誕生日に行くとこんな歓迎を受けるとは知らなんだ。いつものように2時間ほどキャアキャアと騒いだ末に、5万円分の春服を購入して店をあとにする。

服屋で寿司のカロリーをすべて消費したと思えるほど空腹になっており、足腰も疲れ果てていたので、お茶を買って阪急駅構内のベンチに座って休んでいると、夜から北浜の立ち飲み屋で飲む約束をしていたMさんから、生理でつらいので今日は行けない旨の連絡が来る。残念だけれど仕方がない。地元にもどってフルーツパーラーででこぽんのケーキを食べて家に帰る。

食事は要らないと言っていた娘がドタキャンにより帰ってきたことで、母から憐みの目を向けられながら、いつもどおり犬の散歩へ。家へもどって母はめずらしくストレッチポールの上に乗り、しばらく首を圧迫していたと思うと、そのせいで具合が悪くなってトイレで吐く。(散歩で血行がよくなっていたところを首を圧迫したせいで自律神経が狂ったみたい?)

具合が悪くて可哀想なので、私がごはん(ツナおろしパスタ)の支度をしていると、食卓でグロッキー状態となっていた母がむっくりと顔を上げ、それにしても誕生日なのにドタキャンしてくるなんて、Mさんはどうなのかと言い出す。

なので、たまたま30日に飲みに行くことになっただけで、Mさんは今日が私の誕生日であることは知らないということを教える。(誕生日だと言うと奢らせようとしているみたいなので、気が引けて言っていない。)

じゃあ何時にキャンセルの申し出があったのかと訊かれたため、14時くらいだと言うと、それは遅すぎるのではないか、本当は別の人と飲みに行く約束が入ったんじゃないのかと言われたので、玉ねぎの皮むきをやめて母に向き直り、

なぜそれをわざわざ私に言うのか意味がわからない。私はMさんがそういう人じゃないと思っているから、あなたに言われるまでそんな発想がなかったし、よしんばそれが真実だったとしても、私に今それを言う意味はなに。それは誰にとってプラスになる発言なのか。私にそれを言ったらあなたの何が満足するのか。なぜ黙って胸におさめておけないのか。

と、ここまで詰めたところで「ごめんなさい。考え足らずでした」と泣きが入ったのでやめる。とつぜんの体調不良で気分がクサクサしてつい意地悪な言葉が出てしまったようだったが、それに対して5秒以内にここまで反撃できるようになっていた自分にすこし驚いた。伊達に年をとっていない。

 

4月3日(土)くもり

予算会議の準備のため、この日も7時半出社。早起きはつらいが18時からバーのバイトなので15時半に退社出来るのはありがたい。(働きものすぎでは?)

会社から駅に向かっていると、通勤路にあるご家庭で丹精されている藤の花がいっせいに開花していた。例年よりも半月ほど早い。今年はなんとなく身の回りの花の開花を覚えてみたので書いてみる。

まだ寒い3月のはじめ、真っ先にミモザの花が咲く。すこしして、朝の冷たい空気の中に沈丁花の甘い香りが混じるようになる。日中が過ごしやすく、冬用のコートがいらなくなってくるころ、雪柳が満開になる。春分が過ぎ、ひと雨ごとにつぼみが大きくなって、ついに桜が咲く。駅の軒先に去年のツバメが帰ってくる。

桜がすべて散ったころに咲くはずの藤がもう咲いて、毎年4月の終わり頃に見頃となる家のジャスミンモッコウバラのいちばんはじめの蕾が開いた。

18時、バイト開始。まん防中につき21時閉店なので、ふだんは20時出勤の私も前倒しで出勤した形。マスターにお客さんは来ているんですか?と訊くと、カウンターが埋まるくらいには来てくれているとのこと。しかしみんな21時に追い出されることに慣れておらず、昨晩はけっきょく店を閉めたあと残っていたふたりと公園に行って飲み、それを聞きつけたほかのイカれたメンバーもぞくぞくと集結する本末転倒な事態になったという。

今晩はそんなことにはならないだろうと思いきや、20時に久しぶりのT夫妻が来店し、楽しくなってきた21時にその場にいたみんな(マスター・私・T夫妻・JOY・TODO)でT夫妻宅に行って『桃鉄』をやる流れに。みんなで閉店準備をしてコンビニでつまみとお酒を買いこみ、T夫妻宅であるタワーマンションにお邪魔する。『桃鉄』をやるのは10年ぶり二回目。私は初心者どうしでTODOさんと組み、マスター・T夫妻・JOYの四プレイヤー・5年でゲームスタート。はじめはなにも分からなかったが、みんなに教えてもらううちにだいたいを理解。10年前は分からなかった面白味にめざめる。JOYは「俺は『桃鉄』で負けたことがない」と豪語していたが、ふつうにめちゃくちゃ弱くて煽られまくっていた。最後はマスターが一抜けして終了。1時過ぎにマスターとT夫妻宅を失礼する。静まり返った住宅街を空きながら、「政府がやるなということを二日連続でやってしまっている…」とマスターが言った。



4月7日(水)晴れ

昼12時に起きてきのう買ったメンチカツを6枚切り食パン2枚と大量のスライスキャベツでサンドイッチにする。ものすごいボリュームサンドイッチで噛むのに苦労するほど。

母が犬のトリミング(耳毛抜き)をするのを手伝ったあと、14時半に予約をしている歯医者へ。初めてのオヤシラズ抜歯を行う。

まずは塗るタイプの麻酔をしたのち、左下の歯茎に一本目の麻酔を刺す。この時点ですでに唇が動かしにくくなり、うがいに失敗するようになる。時間を置いて二本目の麻酔(すごく苦い)。うがいをして、唇の左半分の感覚がなくなっていることに気づいてびっくりする。まるでゴムになったみたいな感覚で、触れている指には柔らかい感触がするのに、唇はなにも感じない。五分ほど置いて、いよいよ抜歯。何をされているのかまったく分からないレベルで感触を感じない。さすがに抜く直前あたりではあごの骨あたりに反発を覚えたけれど、それだけであった。麻酔、本当にすごい。

さいきん、Twitterでは『なぜ日本の婦人科では無麻酔が通例なのか。海外では痛みを伴う婦人科の診療には麻酔を使うし、日本も歯医者や胃カメラでは麻酔を使っていて、しかもそれが健康保険適用されるのに、なぜ婦人科だけは麻酔のリスクを持ち出して、患者に激痛を強いるのが普通なのか』という議論がホットで、私も微力ながら話題に参加している。実際にきょう麻酔を打って、つくづくとなぜこれがまんこだと急に駄目になるのか疑問で仕方がない。はやく婦人科での麻酔使用があたりまえの世になってほしいと願うばかりである。