さいきん好きな日本語第1位は「もんどりうって」、第2位は「すったもんだ」な大阪のアラサーです。ごきげんよう。
「もんどりうつ」って、考えた人はすごいし辞書に編纂した人もすごいと思う。
「もんどりうって倒れる」とか初めて見聞きしても「ああ、なんか、あんな風に倒れたのかな」って頭に思い浮かぶ感じがすごい。足場のはんぱないぐらつきと、頭部のノーガード感が語呂から伝わってくる。「バターンと倒れた」よりも「もんどりうって倒れた」の重症感すごい。大丈夫か?!!ってなるし、その倒れ方に対して初めて「あの倒れ方は、そう、表現するなら”もんどりうって”という感じだった」と評した人のセンスがすごい。光ってる。
同様に「すったもんだ」の一筋縄にいかない感すごい。倒しても倒しても倒せないクッパみがある。
もし会社に遅刻してきた人がいて、「すったもんだの挙句、この時間になった」と言われたらきっと朝起きて会社に行くまでに予想外の物理的な妨害が4回以上重なったんだろうことを察せるくらいの「ワケあり感」が「すったもんだ」には凝縮されている。
○ さいきん読んだ本
「カーテン」/アガサ・クリスティ
ポアロシリーズの最後の事件。
この間「三つの棺」を読んでクリスティ熱が点いたので読んだのですが、やっぱりクリスティはめっちゃ面白い。推理小説としても面白いし物語としても面白い。
普通に読んでいて面白いのに読みながらもはいはいこいつが犯人ね、と思っていた人物が普通に「え???ちがうの???!」とだまされている。鉄板。
クリスティの短編小説の中で最高傑作と聞き及んでいたので探してやっと読めた。
なにこれ!さいこうじゃん!!これぞクリスティだわ!!!とうち震える短編小説。
私の中で初出は井岡瞬の「代償」の少年時代に登場したことだったのですが、これを読んでようやくガジェットとしての意味があったことを知りました。なるほどね〜〜〜。
「エヴァが目ざめる時」/ピーター・ディッキンソン
未来の設定のSFで、事故で体がめちゃくちゃになってしまったので、チンパンジーの脳に記憶を移し替えられて生きることになった女の子・エヴァが主人公の物語。90年代のイギリスの児童文学で10年くらい前に存在を知ってから読みたかったんだけどやっと読めた。図書館のおかげである。(現にAmazonにも無い)
めちゃくちゃ面白そうな設定に重厚なテーマでもっと話題になっていいだろうに何故こんな「知る人ぞ知る」レベルの本なのかと長年謎だったのだけど、読んでみて合点がいった。
暗すぎるし地味すぎる。(いや面白かったけれども)
○ さいきん読んだ漫画
ゴールデンカムイ 13 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/03/19
- メディア: Kindle版
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ゴールデンカムイは毎巻毎巻ハイクオリティに面白くてその面白さがずっとアクセル全開のままぶっぱなしなので読んでいて楽しすぎるし幸せ。
もうずっと北海道アイヌグルメ紀行・珍道中のまま続いていてくれても幸せなのに、今巻はとうとう網走監獄侵入編に突入し、アシリパの父(?)のっぺらぼうをめぐる三つ巴が集結と、物語最大の盛り上がりの前哨戦開幕を期待させる終わり方でした。14巻はよ出てくれ〜〜〜〜!!
けども杉本サンのちんぽがあんなに小せぇわけねぇだろふっっざけんなよ!!?(怒り心頭)
「恋のツキ 1〜4巻」/新田章
31歳彼氏持ち(同棲中)フリーターのワコちゃんがアルバイト先で出会った15歳男子高校生と恋に落ちちゃうお話し。恋愛も仕事もパッとしなくてちゃんとしなければと焦燥感と不安と停滞感が溢れている中出会ったこの恋を大事にしていきたいけれど相手15歳〜〜〜〜!!それ淫行ですから〜〜〜〜〜!!なお話し。
めっちゃ面白いしとにかくリアル。ワコちゃんと彼氏のふうくんが一緒に住んでいる狭くてきったねー部屋のリアル感、どっちもどっちなしょーもないカップル感、浮気してしまった女が何も知らない彼氏の優しさに触れて覚える罪悪感の感じが実に真に迫っていてリアル。
このふうくんの駄目さ、ワコちゃんの駄目さについて1000文字くらいかけて語りたいけれどそれはまた今度。
とりあえずワコちゃんはね、低用量ピルを飲むといいと思う。生理も重いみたいだし。
○ デッド・プール2
俺ちゃんおかえり〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
みんなの大好きな最高に最低な下品ヒーロー映画がパワーアップして帰って来たよ〜〜〜〜〜♡♡♡
気合い入れて公開初日のTOHOシネマズなんばIMAXで観てきました。
IMAX処女だったのですが、IMAX大満足でした。別料金なだけある。覚書として残しておくと、前から5列目真ん中の席で鑑賞していたのですが、あと1列前でもよかったかも・・・というかIMAXって前の方で見る方が良いんじゃない?!と思って気になって調べたのですが、IMAXとしまえん支配人の方いわく『一番売れ筋なのは前から8列目。でも4列目で見るのもおすすめです』とのことなので、今後IMAX見る時は前から4列目中央。
スクリーンが巨大で湾曲しているので、前の方から見ると劇場内に沈み込むような気分になれてより映画への没入感があります。
そしてデップーですが、1もめちゃくちゃ面白かったけれど2は更に面白かったです。
もうずっと笑ってたしやっぱり最後は涙ぐむっていう最高の2時間でした。エンディングも前作よりはっちゃけていて最後までおいしい。
なのでさいきんはデップーを薦めまくっているのですが、デップーを知らない人にどう言えば面白さが伝わるか考えていて浮かんだのが、デップーってちょっと「銀魂」のノリに似ているというか(メタギャグの感じとか)、銀魂から年齢制限を取っ払って銀ちゃんをさらに最低にして下半身を開放して顔面をアボカドにしたらかなりデップーに近い気がします。だから銀魂好きな人はデップー見てみてぜったい気に入るから!
ちなみにデップ―(ライアン・レイノルズ)のなんとも言えない魅力ポイントはこの足の短さだとおもってる。
身長190センチ近いのにこの脚の短さ。可愛い。