ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

知人3人からTwitterをブロックされた話

陽射しはすっかり暖かく、真っ白に花開いた雪柳の香りが鼻腔をくすぐる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。

春になると虫や木の芽が湧くように、自分の体の奥の方からもざわめくような気配がして、むしょうにわくわくして何かをしたりどこかへ行きたくなる、そんな衝動を愛していたものですが、この年になるとそれが少しわずらわしく感じたりもします。


そんな春の始まりに、大変落ち込むことがありましたので今回はそのお話です。


◎知人3人からTwitterをブロックされた話


いきなり出落ちで恐縮ですが、きっかけは昨年上映された映画『名探偵コナン ゼロの執行人』でした。
この映画をきっかけに、同じ会社で働く知人3名(Aさん・Bさん・Cさん)と嬉しいことに親交を深めることになったのです。

ちなみにAさんと私は以前から趣味(ポップカルチャー)について喋り合う仲で、BさんとCさんもまたずっと以前から共通の趣味(BL)によって仲の良い関係を築いていた形です。
Bさんと私はデスクが近く、一時期はAさんも同じデスクの島にいたので、Aさん-Bさん同士も普通に仲が良い。

コナンによってこの4人が結びつき、一緒に応援上映に行ったり脱出ゲームに行ったりファミレスで長時間オタトークをしたりと楽しんでいたのですが、Aさんも実はかつてガチオタだった過去があり、Aさん・Bさん・Cさんの3人は急速に仲を縮めることになりました。
私はその中からナチュラルに省かれており、いつの間にか3人は私のいない3人だけのLINEグループの中で楽しくオタトークをするようになったのでした。

私は彼女らのようにそこまでコナンにハマれなかったので、仲間に入れてもらえないことに関しては仕方のないことだと思っていましたが、ジャンルは違えど社会人になって初めて出会えた濃いオタクの会話を楽しんでいたので、その分とても寂しいものがありました。

Aさんと私はコナンを観る前から毎日のように一緒に昼食を取っていたのでそういったことはないのですが、BさんとCさんはどちらかと言うとシャイな方だし、私に対して距離感を持たれているようだったので、私は3人の輪を尊重し中には入らず、お昼にAさんとオタトークをするといった形に落ち着いていました。
ところがとあるお昼、AさんからTwitterでオタク専用アカウントを作ったことを打ち明けられました。そしてそのアカウントでコナンのキャラクターの二次小説を書いていると。

私がそのアカウントを特定するのにそれほど時間はかかりませんでした。

芋づる式にBさんとCさんのアカウントも見つかりました。

以来、私は3人がTwitter上で交わすオタトークを毎日覗き見るようになりました。


そしてつい先日、いつものように朝の通勤時間中にAさんのツイートを見ていたところ、オタクと無関係な話題だったことでうっかりリツイートをしてしまい、Aさんに私の所業が知れ渡ることとなりました。


Aさんは私に対し怒ってはいないようでしたが、「あなたに見られるのは本当に嫌」と言い、BさんとCさんにも私のアカウントをブロックをするよう伝えると告げました。


そしてその日の内に、AさんとBさんとCさんは私のアカウントをブロックし、自分のアカウントに鍵をかけました。


ナチュラルにハブられていたことが分かった時も寂しかったですが、アカウントをブロックされているのを目にした時には、3人からの私に対する明確な拒絶を感じて、鉛を飲みこんだような気持ちになりました。

例えば私が全くの非オタだったり、3人とも交流がなかったり、誰かを晒し上げたり、発言を揶揄したりするなどの行為をしていたら、そんな対応をとられても仕方が無いと思います。
けれど私がしていたのはTwitter上で公開されていたツイートを見ていただけでした。
そしてそれすらも彼女達にとっては度し難い行為なのだと。

そこまで拒絶されるほど私の存在が嫌がられていたことがショックだったし、それに気づけなかった自分が惨めでした。

AさんはBさんとCさんを守ることに精一杯だったのだとは思うのですが、BさんやCさんの気持ちは200%汲むのに、その内の5%も私には向けられないという事実をただ寂しく感じました。


始末に悪いのが、こんなことがあってもAさんもBさんもCさんも同じ会社で働いているので、毎日顔を合わさなければならないということ。

さすがにここまで存在を拒絶された相手にどういう顔すれば良いのか分からないので、ひたすら避けて過ごしています。
三十路も間近になって中高生のような人間関係のトラブルに遭っていることに可笑しみを覚えなくもないですが、本当に今回の件はショックで気が塞いでいます。

Aさんとお昼を食べながら他愛ない会話を交わす時間が好きだったので、それがなくなってとても悲しい。