ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

今月の「気が弱くて自分の本音が言えなかった」事例とともに振り返る近況と、初めて訪れた文学フリマのこと

気が強いか弱いかで言えば間違いなく強いほうの人間なのですが、うっかり気が弱くなって相手の言うなりになる瞬間というのももちろんあり、そういうことがあった日の夜は「やっぱり断ればよかったな…」と床に座りこんで膝を抱きしめています。今回ブログで反省会を開催することで、次回からはきっぱりと断れる人間になりたい狙いです。

 

◎今月のきがよわ

 

一. 焼肉屋でランチを頼む際、別に要らなかったのにジンジャーエールを頼む

 

むしょうに焼肉が食べたくなり、でも緊急事態宣言中だしということで、平日のランチでひとり焼肉に行きました。

その時オーダーを取ってくれた店員さんが、真後ろで先輩が見守っているくらいのぴかぴかの新人さんで、緊張しながらも先輩から教わったマニュアルどおりのオーダーのやりとりをしていると、ついそのテンプレに乗りたくなってしまったというのと、ケチだと思われたくない見栄が働いたこともあり、ぜんぜん要らないジンジャーエールを頼んでしまいました。

店員さんが去ってから隣席を見ると、先に来ていたカップルは無料のお冷を飲んでいたし、私のあとから来た男性二人もふつうに「要らんわ」と爽やかに断っていて、ああいう風に断ればよかったんやと後悔(なお、お冷のグラスがでかかったので完全にジンジャーエールを余してしまい、残した)。

 

これに限らず、わりとドリンクが要らない場面でも、私はつい店員さんに見栄を張って「ドリンク付けるのはお店に対する礼儀やし…」と己に言い聞かせてドリンクを頼む節がある。

自分が欲していない時にきっぱりとドリンクを断れる人間、尊敬出来る。

これからはオーダーする前に自分がいま本当にドリンクを求めているのかどうか自分に聞こうと思います。



二. いつも行く服屋でブーツを買う

 

これは今月でいちばんの『きがよわ』で、これを書き留めるためにブログを書いています。

私には5~6年ほど通っているひいきの服屋があり、すると当然そこの店員さんとはかなり昵懇の仲となっていて、毎度めちゃくちゃ楽しくお買い物をしているのですが、基本的に靴は買っていません。以前は靴もこのお店で調達していたのですが、靴をそんなに所有したくないのと、餅は餅屋という言葉のとおり、靴は靴屋で買うのがいちばんいいと思うようになったからです。

しかし、今回いつもの店員さんに「ほんまにほんまにこのブーツおすすめなんで、なんなら今回の秋服一着買うのやめてでも買ったほうがいい」とまで言われ、もうこの人がそこまで言うなら…と納得して買ったわけですが、結局まだ一度も履いてないっていう。まだそこまでブーツが要る季節じゃないからというのもありますが、ぶっちゃけヒールが5センチ以上というだけで忌避感情が働いてしまう。あとそこはインポートブランドのセレクトショップなので、典型的日本人の私の足だとよく痛くなるんですよね。

ああ~~~~~~。やっぱり靴は靴屋さんで買えばよかった。そもそもブーツを買うつもりがゼロだったんだから、今期ブーツを買うなら買うであれこれ見てから買ったらよかった。吟味した結果、服屋のブーツがいちばん可愛かったから買うのはいいけれど、ほかも見ていないのに買うべきではなかった。

ということで、靴に関しては今後ぜったいに衝動買いしない、という誓いを胸に刻んでいきたい。



三. 「一人席でいいですか?」「はい(よくない)」

 

直近の日曜日、お出かけしてくたびれて、猛烈にカフェラテとケーキが食べたい、よし喫茶店だ!となって大阪ローカルチェーンの喫茶店へ入ったのですが、お店がそこそこ混んでいたこともあり、店員さんに「一人席でもいいですか?」と訊ねられました。この大阪ローカルチェーンの喫茶店、この時行った店舗は初めてでしたが、他店舗のほうはよく利用していて、一人席でも広くてゆったりしているところが気に入っているお店。なので「はい」と了承して案内された席が、狭苦しくて粗末な椅子とテーブルの一人席で、こんな席でケーキセット食べるの嫌だなと思い、店員さんがオーダーを取りに来た時に「すみません、やっぱり出ます」と言って店を出て行きました。

「一人席でもいいですか?」と選択肢があった(目の前の2~3人席が空いていた)んだから、「いいえ」と答えればよかったのに、空気を読んで「はい」と言ってしまったのが悔しい。時間を潰すことが目的でドリンク一杯だけ頼むつもりだったらぜんぜん構わないんだけれど(でもそういう時はそもそもファストフード店に行くわけで…)、最初からリフレッシュする目的で入ったんだから遠慮することなかったよなと。

というか、喫茶店は一人席をつくるのはいいけれど、その席を二人席よりもあきらかにグレードの落ちる席にするのはまじでやめてほしい。前にも別の喫茶店で似たようなことがあって、なんで空いてるのにこんなに狭くて固い席を使わされるんだろうとだんだん嫌になってきて、窓際のソファ席に移ってもいいですか?と店員さんに聞いたらすごい嫌な顔をされたお店があったけれど、そこはオープンから数年で潰れました。ざまぁ。

しかし店員さんの多くはただのアルバイトで、きっと特に考えもなくマニュアルどおりの対応をしているだけ。ということで、次回からちゃんとくつろぎたくて喫茶店に入った時に一人席に案内されそうになった場面では「あとからもう一人来ます」と嘘をつこうと思います。嘘も方便!

 

以上、今月のきがよわでした。

ここから先は初めて行った文学フリマの話になります。



文学フリマに行ってきたよ

 

文学フリマってなに? という人はここから☞

bunfree.net

 

かねてより行きたかった文学フリマに、このたび初めて行って参りました。コロナ禍ということもあり、最高潮の盛り上がりではなかったと思われますが、とても面白かったです。以下、感じたことを箇条書きに。

 

・出店者の方々、めっちゃアグレッシブに話しかけてくる(意外)

 

・「うちのコ見ていって!」の圧がすごいのでとりあえず見本を手に取らざるをえない

 

・見てもぶっちゃけ善し悪しの区別がつかない

 

・読み始めたらすごいキラキラした目になられるので、必ず買わないといけないような気がしてくる

 

・でも見本をもどして会釈してもめっちゃ笑顔で「ありがとうございました!」と言ってくれる(好き)

 

・魚のように回遊しているだけでは自分の欲しいものがぜんぜん見つからない

 

・サークルスペースに展示されているポスターなどには本のタイトルや長文のあらすじが書かれてあるが、それよりもまず一目で伝わるコンセプトを書いてほしいと感じた。

ジャンルはもちろんのこと、「どういう人におすすめか(ターゲット)」「キーワード(ハッシュタグ的な)」がほしい。

回遊しながらいつの間にか自然と目が「ミソジニー」「フェミニズム」というようなキーワードを探していて、けれど埋もれているのか無いのかで見つかりませんでした。

 

・同人誌の値段は500円というイメージだったけれど、700円~800円、1000円~1200円あたりの価格帯もめずらしくなくて、けっこうお高いんだなと思った。

 

・「お時間すこしだけ頂戴出来ませんか」と見本を渡してきた小説の出店者の方が、読んでいる私に「小説を書き始めて2年目でこれはすごくないですか」「情景が頭に浮かんできませんか」「よく大物になるって言われているんです」と話しかけてきて、「これからも頑張ってください」としか言えなかった。

 

ということでとても面白かったです。大人の文化祭というような文系の空気がとても楽しかった。コロナ前にも行ってみたかったなぁ!