ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

実家にもどって暮らしてだいたい1000日が経った雑感

2018年11月初旬に実家にもどり、5年に及ぶひとり暮らしにピリオドを打ってだいたい1000日(2年9ヶ月半)が経ちました。

私が実家にもどった理由は大きく分けて三つあり、

 

・ひとり暮らし飽きた&寂しい

 

・ひとり暮らし恐い(5年の間に住んだ2件の部屋にて隣人のおっさんからそれぞれ気持ち悪いことをされる)

 

・母の金銭面を支えていた祖母が死去し、部屋が空いた&金銭の穴埋めをしようと思った

 

といったものがあります。

実家には可愛い犬が二匹いることもあり、晴れて同居人を得てハッピーライフになるかと思いきや、そうもいかないのが人生の常。

ということで1000日過ごして最近思うことをつらつら書いていきます。

 

◎犬はほんとうに可愛い

NO DOG NO LIFE.

犬は本当に本当に可愛い。私の精神の安定を司り、日々幸福をくれる存在、犬。メスの日本スピッツとオスのミニチュアプードルがおり、特にオスのプードルと相思相愛に暮らしている。

犬のいない人生なんて味気無さすぎるので、今一緒にいる犬たちが天寿を全うしても、また犬を迎えたいと思っているけれど、とはいえ私の生涯でこのオスのプードルよりも私を愛する犬なんていないんじゃないかとも思う。この先どんなヒトのオスから愛されたとしても、この犬の愛より数段劣ることは断言できる。



◎なんもせんおっさんほんま要らん

うちには四十前のなんもせんおっさんが一人いるということを、以前書きました。

 

gonzarezmm.hatenablog.com

 

このあとの変遷について触れると、まず前提としておっさんは美容師として15年ほどのキャリアがありましたが、美容センスが皆無で美容師としてはド三流、シャンプーとマッサージのみプロ。2020年2月、おっさんとは長い付き合いの先輩美容師が独立して自分の店を出します。おっさんは何故か自分もその店に雇ってもらえると思っており、また職場の仕事(新人教育)に行き詰っていたので美容室を辞めます。しかし先輩は美容センス皆無の38歳のおっさんなんてもちろん雇ういたくないので、始めから声をかけていません。おっさんは先輩が自分を雇う気が無いことを悟ると、それならマッサージの仕事をやろうと考えます。美容室でもマッサージとシャンプーだけは高評価を得ていたため、前の職場の同僚たちが親切にお客さんを回してくれると思ったそうです。整体師の学校に通う貯金なんてないおっさんは、2020年3月、街のマッサージ屋さんで働き始めます。こういうマッサージ屋さんは職場環境が真っ黒で、逆に従業員に「マッサージ技能受講料」を払わせたり、自分たちの業界だけでしか通用しない謎の資格をこれまた有料で取得させたりすることで有名ですが、おっさんは知らなかったようです。騙されていることに気づいたことや、初めての緊急事態宣言が発令されて客足が途絶えたことを機会に、おっさんはマッサージ屋さんを辞めて再び無職になります。2020年6月、ハローワークで見つけた求人の工務店で採用されます。半年ほどはそこで働いていたような気がするのですが、気づくとまた仕事に行かなくなり、いつからか知り合いの美容室(前述の先輩の店ではない)で働き始めました。2021年8月現在は美容師の仕事をしています。

 

どの段階でかは忘れましたが、私はこのおっさんがひとつも家事をしないことに家族としての情が尽きてしまい、おっさんが私に向かって「おはよう」や「ただいま」などといった、極めて親しい関係間でしか交わされない言葉を発することに心底虫唾が走るようになってからは、『いない人間』もしくは『母の飼っているペット』として扱っています。

しかし日々の生活の中で、母や私が夕食後も家事をしてひぃふぅ言っている横で、我関せずタブレットでアニメ動画などを見ている姿が視界に映ると、こいつは本当にゼロどころかマイナスの存在だなと思います。

同じ家に住んでいる人間のことをはやく死んでくれないかなぁと思うのは二度目なので、これはもう私が出て行ったほうがいいと思い、母に意思を伝えたところ、私に二度も家を出て行かれる犬たちが可哀想すぎる、最悪オス犬は連れて出て行ってもいいから、メス犬(14歳)が死ぬまでは今の家で暮らしてほしいと言われたため、それまでは辛抱しようと思います。もしくはその前に犬たちと母を連れて引っ越すかもしれません。



◎自分のごはん自分で作りたい

私は特に食べたいものが無い日や体が疲れている時の晩ごはんは適当なものの方が良くて、なによりさっさと済むことの方が大事なので、そういう時は具だくさん味噌汁+卵かけごはんみたいなのが理想です。365日中200日は鍋でいいと思うし。野菜と肉は一週間のトータルのバランスで取れていればいいという考え。

いちばん嫌なのが、お腹が空いている時に母が2時間かけてグラタン作るとか。それなら1時間でシチュー出してくれっていう。そもそもシチューもあんまり好きじゃないんですけど。どんどん話がずれていく。

「ケ」の日である普段は一汁一菜を食べて、たまにあ~あれ食べたい!と腕まくりして「ハレ」の日のごちそうを作ったり、外食したりするのが理想。

5年間のひとり暮らし時代でそういう自分にとっての晩ごはんの最適解を見出していて、それがいちばんストレスがないので、もう自分のごはんは自分で作りたいなぁと思うんですが、母としては作るなら全員分作ってほしいのと食の趣味が違うため却下されています。

今月は何でか手間はかかっているのに肉がぜんぜん無かったり(ナスとピーマンのきんぴらとブリのソテー)、ダイエットメニューみたいな晩ごはん(豆腐丼)が多くて「たんぱく質が少ないからちゃんと肉を出してほしい」と要求したら、豆腐丼は豆腐と納豆でたんぱく質たっぷりやんと返されてブチ切れました。今度からはブチ切れる前にひとりで焼肉に行きたい。

食の不満があるというのはわりとストレスだなぁと思う。

 

◎洗濯とアイロンかけしてもらえるのまじ有り難い

不満続きなのでこれは助かっているということを。私は家事の中で洗濯がいちばん嫌いなのですが、母は洗濯がめちゃくちゃ上手で、しかも家事の中ではいちばん好きらしいのでとても助かっています。

あとアイロンかけね。アイロンかけも私は大嫌いなのですが、母はむしろ好きなのだそう。このあたりはいつも本当に感謝しています。



そんな雑感でした。

母は『同居人』というカテゴリで括ると最上位のランクにいる人ではあるのですが、しかしそれでも他者と生活を共にしていると不満のようなものは出てくるわけで、自分という人間はつくづく自分勝手な生き物だよなぁと思います。たぶんどんな人と暮らしても、小さな不満はあるんだろうな。ひとり暮らしをやめたことで、それに気づけたのはよかったです。