ごんブロ

だいたい月に一度、本や映画の感想を書きます

初夏の琵琶湖一周ひとり旅の記録

6月初頭、ひとりで1泊2日の琵琶湖一周ドライブ旅をしました。

かなり楽しくて気持ち良かった上、運転に対する自信を得られる旅となったので良かった~。ことし上半期のハイライトになりました。

ひとり旅歴はひよこレベルなものの、ようやく『ひとり旅』に慣れてきた実感も生まれた琵琶湖一周旅を振り返ります。

 

 

1日目

大津駅でクルマを借りる

しょっぱなから肝心のクルマの写真を一枚も撮っていないことに気づいたため、ありものの写真で失礼します。(だいじな旅の相棒だろうが・・・ッ!)

 

日産 ノート

日産ノートの白でした

 

レンタカーを借りるときは、色んな確認をしたりサインをしたり、説明を聞いたりとあれこれやることがあるのでつい忘れてしまったけれど、こんどからはお店の人にツーショを撮ってもらうくらいの余裕を身につけたいですね。

琵琶湖一周はなるべくさざなみ街道を走る計画でいたけれど、クルマのナビに目的地を入れると、たんぼに囲まれた道路を選択されたことに気づかなかったりと、出発してそうそうに想定外の事態がありました。いつだってナビが使いこなせない。



琵琶湖博物館

琵琶湖側は全面ガラス張りで、館内から湖を一望できる
いこーよさんから拝借しました

 

「琵琶湖博物館」完全ガイド 親子の体験充実&希少なアザラシも!の35枚目の写真

いこーよさんから拝借しました

 

ちなみにこの素敵なトンネル水槽は、ことし2月の水槽破裂事故のあおりで総点検中のため、やっていなかったという。

琵琶湖を一周するんだから、琵琶湖のことを知らねば始まらない! ということで、滋賀県立琵琶湖博物館で学習タイム。

 

goo.gl

 

 

 

小さいのに琵琶湖に次ぐ水の量をほこる支笏湖にもびびる

 

 

 

琵琶湖は世界で三番目に古い古代湖であることや、琵琶湖に生きる生きものたちやその生態系、植生や歴史など、琵琶湖の知識をこれでもかというほどに学べます。

 

見どころがありすぎて気づけば2時間以上滞在しましたが、2時間ではとうてい足りないほど楽しい博物館でした。



近江八幡市『Hako te Ako』

お昼ごはんを食べに『Hako te Ako』へ向かいます。

 

goo.gl

 

『Hako te Ako』は築100年の国の有形文化財で、古い旅館のような建物のなかで名物の近江牛ハンバーグ定食を食べました。

 

 

この日は日曜日で『Hako te Ako』はとても混雑しており、お店に向かう途中で道を間違えて若干時間を消費したことや、レストランの待ち時間などでけっこう時間を使ってしまい(そもそも博物館も長居しすぎた)、食べ終わった時点で16時半に終わる『ローザンベリー多和田』に行くことを断念。

 

ということで、道中で琵琶湖湖畔をブラブラしつつ米原市に向かいます。

 

ぶらぶら

 

醒井宿

goo.gl

 

醒井と書いて「さめがい」と読む。

会社の会議で名前が出て来て、ふしぎな響きだな~と思って調べると、非常に古い、日本書紀に出てくるほどの美しい清流が湧く地であることを知りました。

また、この時期はまだ開花には早かったのですが「梅花藻」という、つめたくて美しい水のなかでしか咲かない花があることでも有名。

時期外れであることや、時間も遅かったことからひとけもほぼ無く、のんびり小川を散策しました。

ちょっと咲きの梅花藻

 

長浜の夜

クルマをぶっ飛ばして長浜に向かいます。

ぶじに日没には間に合い、ホテル近くの公園で夕日を眺めることが叶いました。

 

 

夕空とでかい水の癒し効果にうっとり。すごく豊かな時間でした。

ホテルは素泊まりだったので、クルマを置いて長浜駅豊公園のあいだにあるお寿司屋さん『多喜』でひとり飯

 



goo.gl

従業員のおじさまがむちゃくちゃ優しく、ホスピタリティの神みたいな温かい接客でもてなしてくれて最高でした。この旅で出会ったひとのなかでいちばん印象的でさえある。

 

ホテルに帰ってお風呂に入ったらあっという間に23時近くになったので、日記を書いてさっさと就寝。

 

2日目

 

なぜか5時に目覚めました。(早すぎ)

せっかくなので、二度寝するよりも散歩する気に。素泊まりで朝食も無いので、車でコンビニに向かい、おにぎりを買ってきのうの公園へ。琵琶湖湖畔を散歩して、湖を見ながらおにぎりを食べます。

 

天気わる〜

きのうは各地で時間が足りなかったことを反省し、7時過ぎにチェックアウト。琵琶湖沿いに、さざなみ街道をひたすら北上し、国道303号線に入ります。

道中もっとも難易度の高いコースと思われる道を、気力と技術が高まっている2日目朝に走るように設定したおかげか、途中で轢死したタヌキや、私に向かって逆走してくる車とすれ違うも、落ち着いて40キロを走りとおし、高島市マキノ高原に到着します。

 

メタセコイヤ並木道

 

 

 

新緑が美しい〜〜。

月曜日の朝でほとんど人もいないので、テンションが上がって並木を練り歩いて過ごしました。

 

メタぼっくり&若セコイヤ

 

その後はマキノピックランドでカフェ休憩。きのうはひたすら琵琶湖の青を目にしていましたが、湖北は緑もとても豊かであることを実感します。

 

 

すこし下ったマキノサニービーチのあたりは、琵琶湖でいちばん水質が良いと言われているだけあって、思わずクルマを止めて佇むくらいきれいでした。

 



高島市安曇川町『ソラノネ食堂』

琵琶湖を一周すると言ったら、先輩にぜひ立ち寄ることをおすすめされたお店『ソラノネ食堂』でちょっと早めのお昼。

グーグルマップだけ見ていたら、なんてことない場所にありそうなのに、じっさいはすっげぇ山道を通っていきます。

ただ、苦労して行く甲斐があるとっても素晴らしいお店でした!!

 

 

ごはんも野菜もめちゃくちゃ美味しかった〜〜!!!😆

 

 

納豆こうじもブルーベリーもすんご~く美味しかったので、先輩のぶんもおみやげに買ったらとっても喜んでもらえた。

『ソラノネ食堂』はわんこOKのテラス席のほうが人気で、テラス席待ちしていたゴールデンレトリバー2頭連れの方にわんこたちを撫でさせてもらえたりと、ハッピーなスポットでした。

 

goo.gl



湖西をうろうろする午後

じつはソラノネ食堂のあとに行きたかったヤギ牧場があったのですが、ざんねんなことに休みだったので、時間をもてあましてしまう。

ということで有名な白髭神社に向かうも、わりと車がガンガンスピードを出して行き交う道路にとつぜん出現する小さな神社で、たいして時間をつぶせず。

 

あぶねーから絶対道路を横断すんなよ!!という看板があちこちに立つ

ということで、お腹はいっぱいだけれど目的地のカフェを目指して、近江舞子あたりをクルマでうろうろ。

そうしているうちに、ふと高架の線路や道の感じに既視感を覚えてやっと気づく。

 

このあたり、来たことがある・・・!!!

 

そう、7~8年前に所属していたランニングサークルの夏合宿で来ていたのが、まさにこのあたりでした。

記憶というものはふしぎなもので、この7、8年のあいだ一度も思い出さなかったのに、高架のところでみんなでリレー競争をしたことまで甦って、懐かしさでいっぱいになりました。

 

近江舞子『R cafe』

ピンぼけ

goo.gl

 

琵琶湖というよりも、もはや海のおもむきがあるビーチを前にしたカフェ。もちろんわんこ同伴可。

もう特に目的地もないので、ここでかなりのんびり読書をして過ごしました。

6月だし泳ぎたい気持ちにはならないだろうと思っていましたが、気候は良いし、ふつうに湖水浴を楽しんでいるひともそれなりにいたので、泳ぐプランも入れておくべきだったなぁ~~とちょっと後悔。

 

 

気が済むまでのんびりしたら、そろそろ旅のおわりです。



恐怖の国道161号線

『R cafe』から大津までは、国道161号線に入ってまっすぐ南下するだけ。距離は30キロも無い。マキノ高原に向かう国道30号線と違い、山を縦貫するトンネルも無いし、特に何もないだろう。その見通しはおおあまでした。

161号線に入って走りながら、すぐに違和感が生まれます。

周りの車、速度出し過ぎじゃない・・・?

私は自分が運転する車ではいまだ高速道路を走ったことがなく、また自信も無いことから、今回のドライブ旅行でも高速道路を避ける計画を組みました。

しかし国道161号線は、一部が元高速道路。特に西大津バイパスのあたりはいまでも法定速度が時速70キロとなっていることから、周りの車は普通に時速100キロぐらいで通りすぎ、追い抜き、迫ってきます。

本当に高速道路なら、お先にどうぞ車線と右車線できちんと上下4車線に分かれているのでまだ安心ですが、161号線は2車線しか無い区間もかなり多く、その状態で法定速度違反車がガンガン行き交うので、ハンドルを握り、アクセルを踏む私のなかには、恐怖しかありませんでした。

もうまじで、本当に、法定速度くらい守ってほしい。

この旅で何時間もクルマを運転していて自覚したのが、自分という、34歳の人間の反射神経がとっさに反応できるクルマの運転速度は70キロまで。80キロで走行しているときに不測の事態が起きたら、きっと操作をしくじると思う。叶うことなら、ずっと60キロで走っていたい。

大津に着きやっと161号線を降りたときには、手汗がにじんでいました。私も慣れれば、いずれは平気で一般国道を80キロ以上でぶっとばすようになるのでしょうか。

 

びわ湖大津館

 

時間が余ったら行こうかな〜と候補に入れていたびわ湖大津館。

イングリッシュガーデンが有名らしいのですが、バラの盛りも過ぎたし、それほど期待せずに立ち寄ったところ、美しく手入れされた庭が貸し切り状態でとても良かったです。

 

 

 

紫陽花と菖蒲はちょうど見頃でした

 

この美しい庭のベンチで、幸田文の『流れる』を読み切って、館内をひと巡りして帰路につきました。

 

 

旅のおわり

 

大津から反時計回りに琵琶湖を一周して、走行した距離は合計で229.3km、運転時間は8時間32分でした。

車は覚えが無いにも関わらず、助手席のドアのところに傷が出来ていたのですが、あらかじめ加入した3,000円弱の保険でリカバリーされて本当に良かったです。身に覚えが一切無いうえ、車を停めるときはほかの車と隣接しないように停めていたので、白鬚神社かHako te Akoの駐車場でぶつけられたのかな…?

車を借りるときは今後も必ず保険に入っておこうと思った次第でした。

 

車を返したらとたんにヘトヘトになったので、早めに食べておこうと、電車に乗る前に大津駅ちかくの蕎麦屋さんにイン。

 

さけぇ!!

 

&ざるそばァ!!!

 

なんだか異様に美味しく感じました。

 

というわけで、ぶじに何事もなく229.3kmの琵琶湖一周ドライブ旅行を終えることが出来て、本当に良い経験になりました。

ひとり旅にもだいぶ慣れてきたので、次からはもっと積極的に旅先で出会った人たちと話したり、交流することを楽しんでみたいと思います。

 

じつはずっといたコダック

おわり