ぐんと秋めいて、たくさんお出かけをした月となりました。
インプットもはかどって、本も漫画も映画もいろいろ摂取するなど、わりといい感じの一ヶ月だったと思います。
それにしてもことしの残りがあと2ヶ月とは! 一年って短いなぁ。
1week
嫌がらせ人事でチームの人員が一人いなくなったことが、思ったよりも精神にくる。ただでさえ低い仕事のモチベーションがダダ下りで一ヶ月がスタート。
女友だちとなんばで二人飲みに行く。
洋食堂ホソカワをセレクトしたところ、大ヒットなお店でした。超美味しかった!
一緒に飲んでいた友だちは関ジャニのオタクで、いまもジャニーズにくわしいため、ずっと気になっていた「ジャニオタはいまの性加害問題をどう考えているのか」という質問を軽い気持ちですると、なんといまでもジャニーズの味方でいるファンは、この何百人も被害者がいる性被害を「虚偽」だと考えている、といった趣旨のことを言われ、驚きのあまり「え…そうなの?」となってしまう。
かろうじて、でも文春を名誉棄損で訴えたときの裁判で、ジャニーさんは負けたんじゃなかった? と訊くと、きっぱりと負けていないと言い返されて、私もくわしいわけではないので「そうなのか…」と丸めこまれてしまい、後日判決文を見たくてネットで調べてみると、裁判所が2004年にジャニー喜多川性加害を認めていることがわかったので、ジャニオタの認知の歪み具合が怖くなる。
べつにジャニーズのファンをやめろとは思わないし、好きな気持ちや大切な思い出は持ちつづければいいと思うけれど、そのために真実から目をそらすことは間違っている。
相反する命題を抱えたまま好きでいつづけることが出来ないのは、ネガティブ・ケイパビリティの弱さなんだろうか。
そして私は今後この友だちとどう付き合っていくべきなのか…と、もろもろ考えさせられる。
時間がぎりぎりだったことに加え、バス乗り場を知っていると勘違いしていたせい。失意のなか、近くにある名喫茶店『キャビン』で朝ごはんを食べる。
この時点では2時間後のバスに乗って、予定をすべて後ろ倒しにしようかと思っていたけれど、チーズトーストを食べながら冷静になってくると「無茶では?」という結論になり、ただなんばをブラブラする休日となる。
なんばパークスのスタバでお茶して、パークスシネマでピクサーの『マイ・エレメント』をすべりこみ鑑賞して号泣したのち、大阪を代表するうどんの名店『き田たけ』でちく天うどんを食べる。
いま思い出してもよだれが出そうなくらい美味しい、理想のうどん麺だった。讃岐うどんじゃなくて、ちゅるんちゅるんで芯にだけコシがある麺。あとちく天の衣もレベルが高かった。
量が多すぎたのと、うどんつゆが自分好みでないところ(かつお優位のキリッとしたおつゆ)が惜しかったけれど、また食べたい。
2week
地獄の5連勤ウィーク。ふだんは水曜と日曜が定休日なのに、火曜から土曜まで働くはめに。
おまけに朝晩が冷えるようになって、鼻が週7で絶不調になる。寒暖差アレルギー持ちなんだけれど、年々ひどくなっているように思う。もともと皮膚や粘膜が薄いので不可抗力の部分もあるにせよ、寒暖差アレルギーは自律神経の分野なので、8月以来ヨガに行っていないことも地味に影響していそう。
5連勤の合間に美容院に行ったり、ナガラビットカフェの新作カヌレを食べたり、サル食堂でトンテキ定食を食べるなどする。
人形浄瑠璃を見たことが無かったので、ビギナーにもやさしいイベントなんてまさにうってつけ。どんなものなのかなーと期待していたんだけれど、4連勤めだったこともあって、途中で寝る。
そもそも、はじめに解説のひとが「鬼は女のひとだけなんです。女のひとのほうが、嫉妬深いということで…」みたいなことを言い出したときから、おお、いまどきそんなこと言うのか…と若干引いていたこと、舞台が始まったときに勢ぞろいしていた、太夫・三味線の「全員男」の絵面に、一ヶ月前の第2次岸田再改造内閣の「副大臣・政務官54人全員男」が想起されて、わりと萎えてしまったことも大きい。
文楽の演目は「日高川入相花王 渡し場の段」だったんだけれど、ラストの川を渡る場面で、女の子の人形を、人形遣いと黒子二人の三人の男が群がるようにして運んでいる絵面に、「文楽、そら滅ぶわ」の気持ちになりました。
女を排除した世界で男だけで人形遊びをしている文化なんて、後世に残らなくていいです。
3week
おでかけウィーク。
伊根町
京都府の最北に位置し、昭和の頃のすがたを残す舟屋群で有名な、いまも漁業を営む町である伊根町。
10月の日本海と空がどこまでも青く、時間が止まっているかのようにゆったりとした穏やかな空気に包まれた場所でした。
虫と鳥の声しか聞こえない、静まり返った舟屋群を散策していると、その日の朝、なんばから高速バスで福知山まで行き、その後タイムズシェアカーを使って伊根まで北上、帰りはバスの時間に間に合うように15時半には出なくては…とせかせかと生きる自分がむなしくなったので、天橋立あたりで一泊して、時間を気にせずゆっくり回るのがベストだと思う。
黄檗ランタンフェスティバル
宇治市の黄檗駅すぐの萬福寺でやっているインスタ映えイベントへ行きました。
萬福寺は江戸時代の初期、中国の仏教僧隠元隆琦がひらいたお寺で、建造物も庭も中国明朝様式。ランタンも中国で制作した「中国ランタン」で、異国情緒にあふれた見事な景色が広がっていました。
事前情報を何も仕入れずに訪れたこともあり、期待を超える楽しさでした。まだ開催2回めらしいので、穴場かも。
ホネホネサミット2023
長居自然史博物館で開催のイベント『ホネホネサミット』へ行きました。
ホネホネサミットとは、全国の博物館、研究者が一同に会して、コレという骨を開帳する一大イベント。コロナもあり、ことしはなんと6年ぶりの開催だったそう。
私も初めて訪れたのですが、会場は知的興奮と学術的探究心に満ちた、まさに博物館らしい独特のエネルギッシュな空間で、ものすごく賑わっていました。
来場者はプロアマ問わず研究者たちが多かったですが、子どもたちや一般の参加者も楽しめるホネワールドが形成されていて、すごく面白く見て回りました。
この日は絶好のお天気だったので、ホネサミ観覧後は植物園に。
長居の植物園には何度か訪れていますが、いつ来ても植物がむちゃくちゃ美しくて、その美に癒やされて元気になれる場所だなぁと思う。しみじみと良いところ。
10月28日は、カピラリスが見頃でした。
4week
よく遊び、よく外食した週。
久しぶりにお寿司をいただく🍣
水曜日、やっとヨガに行く。
2ヶ月行っていなかったので、全身ガチガチでレッスンが終わるとボロボロになる。やっぱり最低でも月に一回行くべきであることを痛感。
が、水曜午前のヨガはスケジュール的に厳しくて、このヨガ教室は日曜はお休み。私が一週間でいちばん暇なのは月曜日17時以降なので、この曜日にヨガをするのが個人的にベスト。となると、月イチでヨガをしたいなら、自分の都合に合ったほかの教室を探したほうが良いんだよな~と、これまでにも何度か思ったことが現実味を帯びてくる。
ヨガのあと、ベトナム料理屋さんでランチ。
むちゃくちゃ美味しかった。自家製であるという、フォーの麺がもちもちで最高。
ベトナム料理屋さんは本格的なお店よりも、このお店ぐらいの、日本ナイズされたもののほうが自分の好みであることを認識する。タイ料理は本場寄りのほうが好きなんだけれど。
クルマ活動として、おなじみのデカい池公園にもひさびさに行った。
秋の気配が強まりつつある公園を散歩していたら、途中で天気雨が降りだして、午後の金色の光のなか、輝く糸のような細い雨が池に降り注ぐさまがきらきらと輝いて、現実ばなれした美しさだった。
木曜日、週末の「生きた建築フェスティバル大阪」通称イケフェス大阪のプレイベントに行く。
イケフェスとは☞
13日に文楽に行ったあと、文楽はともかく、中央公会堂が最高すぎるな~~~と改めて感じたため、なにかイベントがないだろうかと中央公会堂のHPをサーチしていたらこのイベントを見つけたので、リサーチは大事だなと思いました。
トークイベントはまぁ無料だし聞いておくか…という気軽な気持ちで行ったら、NHKも協賛している、すごくしっかりした充実の内容だったので、いい意味で裏切られました。
NHKのプロデューサーは当然のこと、近大建築学部の高岡准教授、チェリストの鷲見敏さんもすごくトーク力が高いうえ、最後には会場の中集会室で無伴奏チェロソナタの演奏があるなど、すばらしく贅沢なひとときでした。ひとりで行ったのがもったいなかったくらい。
翌日と翌々日は二晩つづけていつものボドゲ会に行く。
両日ともぜんぜん写真を撮っていなかった。
レジスタンス:アヴァロンをプレイするのがたぶん5回目くらいだったんだけれど、やっと完全にルールとプレイ方法を理解することができ、はじめて楽しめた気がする。
二日目は『お邪魔者』と『ゴモジン』で盛り上がった。
日曜日は梅田のちゃやまちプラザにて開催の『都市伝説展』へ。
会場にはなつかしのコックリさん、口裂け女はもちろん、過去50年に渡る都市伝説を網羅した展示物が所狭しと並べられていて、見応えじゅうぶんだった。
パネル展示はもちろんのこと、各地のオカルトオタクによって収集された現役の呪物の展示がまがまがしくて面白かったです。
都市ボーイズのはすみ氏の講演会があれば行ってみたい。
都市伝説展後は、怖いものをいっぱい見た反動で、可愛いものを食べようということで中崎町の『太陽ノ塔cafe別館』に。
初めてこのカフェに訪れた春以来、さいきんはここへ行ったことが無い友だちはみんなここへ連れこんでいる。
今回初めて2階の席に案内されたところ、階段上の本棚に並んでいたマンガのラインナップが意外すぎた。
ということで、いつもよりも写真が多くなった、もりだくさんの10月でした。
残り少なくなった2023年、悔いのないように過ごしたい。