11月を振り返っているあいだにも、爆速で12月が過ぎ去ってゆくので怖い。ということで、やっと11月の記録です。
1week
とくになにもしていない。
早出出勤の日の帰りに網島町でプチピクニックしたり、いつものカフェにごはんを食べに行くなど、のんびり過ごしていた。
ところで網島町というのは、JR東西線大阪城北詰駅すぐの、川沿いのあたりを指す。
藤田邸跡公園という、とても美しいけれど16時に閉まるゆえにあまり人に知られていない公園があったり、川沿いに桜の木々が植えられていたり、ベンチがあったりする、憩いや散歩にうってつけの場となっている。
そこにひょうたん池という、蓮で有名な池がある。
去年のおなじ頃には、大阪城あたりから流れてきたと推測されるヌートリアがここを住みかとしていたけれど、駆除されたのか見かけなかった。
代わりにアオサギがいた。
べつにアオサギなんて珍しくもなんともないけれど、写真を撮ってもまったく逃げるそぶりを見せず、私がおやつを食べる様子を凝視していたので、たぶん人間からエサをもらっているんだろうと思っていたら、ほどなくしてビニール袋を提げた小柄な壮年女性が現れた。
アオサギはそのひとの顔を見たとたん、大きく「ゴクリ」と喉を上下させて、ヒョコヒョコと近寄っていくと、女性はビニール袋から生の小魚を取りだして、アオサギの足元にほうってあげるのを何度か繰り返していた。
アオサギのなかで、その女性の顔と食欲が完全にリンクしているすがたに感心した一幕だった。
2week
平日の休日に、友だちと『ココペリ』という大阪天満宮付近にあるスパイスカレーのお店にランチに行く。
まずはなぜこのお店に行ったのかを説明したい。
このお店の近くで勤めている友だちは、ある日会社の昼休みにランチに出てこのお店を初めて見つけ、看板のスパイスカレーの写真につられて入ってみることに。看板には値段の表記はなかったけれど、カレーなのだから知れていると考えていた。
お店はカウンターだけの小さなテナントで、そのときの客入りは、友だちとほぼ同時に入店した若い男女カップルと、やはり勤め人らしい男性が遅れて入って来て3組。
カウンターの向こうには強面の風貌をした40代くらいの店主がおり、入店するなり「このお店は初めてですか」と訊く。
「はい」と友だち(とカップル)が言うと、「ではまずこちらを必ずご覧下さい」とタブレットを渡され、店主がカレーについて説明する動画(5分)の視聴を求められる。動画の内容は、当店のカレーは店主の思想に適う、とても上質なこだわりの具材を使っているため、すごく原価が高い。だからカレーも最低2,000円するというもの。
値段にびっくりしつつも、でもそれだけこだわったカレーなら食べてみてもいいかもと思った友だち(とカップル)が注文すると、つぎに「待っているあいだにこちらをお読みください」とべつの端末を渡されて、そこに入っている店主の思想テキスト(食べることがなぜ大事なのか、それは食べるという字が人を良くすると書くように…的な導入から始まる)をえんえん読まされたすえにカレーが登場。
食べてみると、今まで食べたなかでいちばん美味しく素晴らしい風味のスパイスカレーで、2,000円以上の価格設定も、高いとはまったく思わなかったそうな。
店主は不愛想でニコリとも笑わず、動画やテキストを渡すときには「必ず見るように。嫌なら帰ってくれてけっこう」といった態度で、緊張感がただよう雰囲気のなか、客たちは(友だちいわく)日本人なのでみんな大人しく言うことを聞いていた…という一連の話が面白すぎて、私も連れて行ってほしい!! と頼んで一緒に行ったのだった。
ところが、今回訪問したときにはすでにお店はけっこうな人気を博していて、テレビでも取り上げられ、芸能人もちょくちょく訪れるようになっていたせいか、お店のオペレーションは変わらないものの、店主の愛想はばつぐんに良く、始終絶好調にニコニコしてつまらないギャグを飛ばしており、友だちが「前はあんなんと違うかってん!」と私に弁解していた。
カレーは本当に素晴らしく美味だった。
3week
知りあいのお家で開催されていたカニパーティーにお呼ばれする。
数年分のカニを食べた。
ズワイガニの雌であるセコガニと、その卵である「内子」も初めて味わう。
美食に酔いしれた夜だった。
翌日、友だちと京都の街なかをブラブラして遊ぶ。
鳩がたくさんいるお寺さんにも行った。
膝に乗ってくるくらい人懐っこくて、いっぺんで鳩好きになってしまった。
「とよのていねい」という団体が主催する『インド映画音楽盆踊り』に参戦する。
ラージャマウリ監督作品のRRRやバーフバリの音楽をBGMに、ダンスの先生がインストラクターとなって指導してくれた振付けで、参加者みんなで盆踊りをするという、情報量過多な異色のフュージョンイベントでした。とても楽しかったです。
4week
フグを食べるなどする。
久しぶりのマーダーミステリーや、もう初心者ではなくなりつつあるボードゲームに興じたり。
このあたりから同人誌原稿のことが頭のなかを圧迫し始め、心が千々に乱れ、気忙しくなり今に至る。
そしてもうあっという間に12月の中旬なので、日々が過ぎる速さに驚くばかり。
12月になってもまったく寒くならず、春のような陽気がつづいたりと、自律神経が疲弊するのか、最近は眠い日が多い…。実際7時間以上睡眠している平日が少ないので、12月の残り半分は「よく寝る」を目標に過ごします。(12月15日時点)