9月はなんと言っても人生初めての文学フリマ出店に総括されると思いきや、ほかにもあれこれ楽しいアクティビティが控えていて、よっしゃあ、ことしいちばん楽しい月にしたるぜ~~~と意気ごんでいたら、下旬は大失速して停滞していました。為替相場か。
振り返ってみるといつもどおりだったとも言えるけれど、反省点や課題も見えたので今後に活かしたい。
1week
梅田ラテラルで開催のトークイベント「村井理子×小川たまか×ふじさわ「ほとんどない」ことにされている『射精責任』の話を。」へ行きました。
初めての梅田ラテラル、SNSや著作では存じているけれど、初めて実物を見る村井理子さん、小川たまかさん、ふじさわさんにテン上げ。
『射精責任』をリアルで読んでいるひとを周りで見かけないので、室内に集まっている読者仲間の存在を目にして、静かに勇気づけられるような思いになりました。また最前列は友達同士らしい若い女性4人が陣取っていて、いいな~~と心が温まった。彼女たちの未来に幸あれかし。
ちなみに私は小川たまかさんのニュースレターも登録していて、ハイボール好きなことは知っていたけれど、目の前でみるみる酔っぱらわれる姿にちょっと驚いた。これがアルコールOKのトークショーの醍醐味なのか。
トークイベント後、秋服をひととおり買いに行く。
とてもとても美しい最高きゃわわ秋ワンピを買うも、残暑がひどくて10月まで袖を通せなかった。
9月一週目はこれ以外特に遊びに行くこともなく、仕事終わりにあれやこれやと文フリの準備をしていた。
2week
文フリお疲れさまウィークとして、ひたすらおのれを甘やかす。
金曜日には文フリ打ち上げ会と称して、アンソロジー参加者にねぎらってもらう会を自ら主宰。
たくさんねぎらってもらったり、褒めてもらったり、持ち上げてもらって大・大満足。
参加してくれたみんなたちは予想以上に私に感謝してくれ、また文フリの成功に喜んでおり、すぐさま次の企画が持ちあがるくらい盛り上がって、とても幸せな良い飲み会でした。
楽しすぎて写真を取り忘れたことが悔やまれる。
京都市動物園のナイトズーに行く。
ナイトズーに行くのは初めてで、3歳のお子さんがいる京都在住の友達を誘ってみたら、一家で参加してくれてすごく楽しかった。
動物園の動物たちの夜のすがたは、昼間のそれとはぜんぜんちがっていて面白い。
必見は、なんと言ってもゾウ。
夜のなかで認識する匂いや息吹といった存在感が圧倒的で、ちょっと恐ろしさを覚えるほどに迫力があった。
メーンイベントのゾウの夕食タイムは小さい子たちとかぶりつきで見物。ちびっこの連れ(友達のお子)がいるからきまずくない!
ゾウははじめ、自分ひとりだけ見物客の前で食事をさせられるのが嫌で、ほかに3頭いる仲間のもとに戻りたくて奥にある扉をこじ開けようとするも(すごい轟音だった)、あきらめて我々の前にやって来て食事を開始。
スペシャルディナーとして用意されたバナナの葉をいちばんに食べ終えてから、器用に鼻を使ってりんごを食べていました。
すごく面白かった。
ナイトズーは17時から20時までと短いけれど、そもそも展示エリアが制限されているので、仕事帰りに2時間くらいぐるっと回ってちょうど良いというコンパクトさも良かった。
日曜日は劇団ながらびっとの第7回公演でした。
3week
実はなんと、金曜日にシルク・ド・ソレイユの2023大阪公演「アレグリア」のチケットをとっていました。親孝行を兼ねて母の分も2枚。思い立ったのが遅かったこともあり、2枚続きはこの日しか取れなかったため、会社も休む気合いの入れよう。
ということで木曜日は3連休前にあたり、友達と飲みに行くことに。
春ごろにTwitter(X)でバズったことで知った、堂山町で働きたくない店主がやっている「梅羊肉串」が開くまで、ひとまずは天満に潜伏。
天満の「新多聞酒蔵」、お店の前を通ることは数えきれないほどあったけれど、マレーシア人夫妻がやっている、すごく本格的で美味しいアジア料理が食べられるお店ということは寡聞にして知らなくて、初めて行きました。
むちゃくちゃ美味しかった!
となりの人が食べていたトムヤムビーフンが、これまたむっちゃ美味しそうだったのでまた行きたい。
そうこうしているうちに無事に「梅田羊肉串」が開店したので移動する。
このお店は店主のさじ加減で開いたり閉まっていたりするほか、雨の日はたいていやっておらず、この日は前々日から2日続けて休業していた状況だったので、雨が降りそうな天候のなか、友達と誘い合わせて行くのは博打の側面があったのです。
二人とも入店条件も満たしていたので(店主のアカウントをフォロー)、入店を許可され、あとはポーカーをしたり、ひたすらしゃべったり、飲んだりしていたのですが・・・
気がつけば終電&泥酔。
しかも環状線内で居眠りしてしまい、0時半に目が覚めて降りた駅からタクシーを拾って帰宅。お会計12,900円也。
泥酔したけれど、そこまで飲み食いしていないので、大して吐かなかったのが幸いでした。(吐いてるやん)
そうまでして家に帰ったのは、もちろん金曜日のアレグリアのため。
7時頃に目覚め、シャワーを浴びて、ベースメイクをして、上半身だけ着替えたあたりで、二日酔いの回転性めまいに耐え切れなくなりついに力尽きました。
あかん、無理。
アレグリア、行けへん。
「ごめんやけど、母だけでも行ってきて…」と言うと、母は「ありえへん!!!」と唾棄して出かけて行きました。
アレグリアのチケット代、13,000円がパァに。
金曜日は寝て過ごしました。
土曜、日曜もほとんど家から出ることなく過ごしました。カスみたいな3連休。
精神がダークサイドに堕ちているあいだ、よしながふみ『大奥』を読む。
13巻くらいまでは既読だったので、家重編が始まる8巻から読み返して、やっとこの壮大な歴史改編SFを読み終えました。
漫画史に残るだろう、本当によく出来た素晴らしい物語だったと思います。
2004年から連載が始まって17年。今回読み返してみると、若いころは気づかなかった精密な時代考証の手跡にも感心しました。
物語のラスト、アメリカに向かう船の上で胤篤が出会い、バトンを渡した相手が6歳の津田梅子というフィナーレもじつにドラマティックでよかった。
それにしても最終巻で瀧山に美少年の小姓がついて、大奥が取り潰されるさいに彼の養子となり、明治の世ではすっかり渋く成長して義父を支えているのが、最後の最後によしながふみが「このカプで薄い本お願いします、長年の私の働きに対するご褒美にどうか」と言っているようにしか思えず笑った。
4week
職場の所属チームの50代おじさんの送別会をする。
この人事異動はぎょっとするほど異様、かつ急な異動で、その後分かったことなどから推考すると、私のサラリーマン人生で初めて目の当たりにする「嫌がらせ人事」であったことから、送別会も非常に盛り下がる。
おじさんと同年代のおじさん社員たちも課を超えて参加しに来てくれるも、このおじさんたちがまた、ひとの送別会に何をしに来たんだ? と思うくらい、馬鹿みたいに飲んで食べて騒いだあげく、ろくに金も払わなかったので未だに許しがたい。
この会でつくづく、深刻な愚痴酒は体に悪いことを学ぶ。前週の梅田羊肉串で私が珍しく泥酔したのはまさにそのせいで、今回の酒はおじさんたちが潰れていって、どちらも非常に後味が悪かった。愚痴酒だけは本当に駄目。私の場合、カラオケとかに行ったほうが絶対にいい。要は気持ちが浮上するもの。
愚痴酒でろくなことにならなかったので、ひさびさにナガラビットカフェへ2日続けて遊びに行く。
いろいろな話で盛り上がってリフレッシュした。
緑橋の「ホンのジカン」にも7月ぶりに行く。
自分の手元から生まれた紙がこすれる音が、室内にほどけて消えていくところまでが聞こえる静けさが、本当にすばらしいと改めて実感した。
あと7月に訪れたときに香っていたお香の名前を教えてもらう。
淡路島のお線香屋さんの線香とのこと。
すごくおしゃれで知的な雰囲気を持つ良い香りなので、私も手に入れたい。